【広島】緒方監督が辞任「やりきった」…後任に佐々岡投手コーチ浮上

会見で辞任を表明する緒方監督
会見で辞任を表明する緒方監督
緒方監督の年度別成績
緒方監督の年度別成績

 昨季まで球団初のリーグ3連覇に導いた広島の緒方孝市監督(50)が1日、今季限りでの辞任を発表し、マツダスタジアム内で会見を開いた。球団事務所で松田元(はじめ)オーナー(68)に意思を伝え、了承された。球団からは何らかのポストが用意されたが、態度を保留。後任は未定ながら、佐々岡真司投手コーチ(52)らが候補に挙がるとみられる。

 苦悩から解き放たれた。「今季をもってユニホームを脱ぐことになりました。自分の中では目いっぱい全力で最後までやりきったなという思い」と緒方監督。ストロボを浴びた表情に、重い荷を下ろした安堵(あんど)が見え隠れした。

 球団に辞意を伝えたのは9月中旬。同13日、首位・巨人との直接対決(東京D)で敗れて6ゲーム差をつけられ、4連覇が絶望的になった前後だ。昨季までの3連覇を評価する松田オーナーからは慰留されていた。4位が確定した同30日の夜、翌日に球団事務所を訪問すると連絡した。「本当に疲れ切っていた。無理を言うのは酷。いい5年間だった。任せていて安心感があった」と同オーナー。辞任の意思が固いと再確認され、引き留めは終わった。

 就任5年目は4連覇と政権初の日本一を目標に掲げてシーズンに臨んだ。だが丸の巨人へのFA移籍、田中広、中崎ら主力の不調や故障、バティスタのドーピング検査陽性による離脱などで戦力ダウン。7月には自身の選手への暴力行為も発覚。前後して20年ぶりの11連敗を記録するなど、求心力に陰りが見えていた。「監督としての責任。申し訳ない気持ち」と謝罪した。

 広島では1989年の山本浩二監督1次政権以降、任期の上限は5年。緒方監督自身も采配5年目の今季を節目ととらえていた。選手からカープ一筋33年。今後について、評論活動などを行わない“隠居生活”を希望した。松田オーナーからは球団内のポストを提案されたが、態度を保留した。

 後任について同オーナーは「空白が続くわけにいかない」と練習再開の9日までに新監督就任の道筋を立てるつもり。在野のOBを招請する時間的余裕は少なく、佐々岡投手コーチら内部昇格を視野に人選することになりそうだ。

 ◆緒方 孝市(おがた・こういち)1968年12月25日、佐賀・鳥栖市生まれ。50歳。鳥栖高から86年ドラフト3位で広島入団。俊足強打の外野手として鳴らし、95年から3季連続盗塁王、同年から5年連続でゴールデン・グラブ賞に輝いた。通算1808試合で打率2割8分2厘、241本塁打、725打点、268盗塁。09年限りで引退した後は野手総合、守備・走塁、打撃コーチを歴任し、15年から監督。181センチ、80キロ、右投右打。家族はかな子夫人と1男2女。

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