鈴木雄介、競歩界初の金メダル! 20キロ世界記録保持者が50キロで金字塔…東京切符もつかんだ

男子50キロ競歩で優勝し、東京五輪出場を内定させた鈴木雄介(カメラ・相川 和寛)
男子50キロ競歩で優勝し、東京五輪出場を内定させた鈴木雄介(カメラ・相川 和寛)
男子50キロ競歩、水分補給しながらゴールを目指す鈴木雄介
男子50キロ競歩、水分補給しながらゴールを目指す鈴木雄介

◆ドーハ世界陸上 第2日(28日)

 男子50キロ競歩で、日本記録保持者の鈴木雄介(31)=富士通=が、4時間4分20秒で初優勝。今大会での20年東京五輪代表内定一号となった。世陸日本勢の金メダルは、11年大邱大会男子ハンマー投げの室伏広治以来で史上5人目。競歩では史上初の快挙だ。20キロで世界記録を持つ屈指のスピードウォーカーが、酷暑のドーハで金字塔を打ち立てた。

 鈴木は序盤からリードし、10キロ以降は一人旅。給水で袋に入れた冷却タオルやスポンジを受け取って、首に巻いたり、帽子の中に入れたりして暑熱に対処した。「20キロも経験しているので、速くても遅くても美しいフォームはできあがっている。どんな状況でも安定したフォームで自信を持って臨める。暑い中でどれだけ力を使わず、暑さのストレスで動きがかたくならないように、ペースを自重するかが大切」と話した通りのレース運びで、他の追随を許さなかった。

 紆余曲折のキャリアを歩んできた。12年ロンドン五輪は36位と惨敗。15年3月に20キロ世界記録の1時間16分36秒を樹立。V候補本命で臨んだ15年北京世界陸上は、恥骨炎などで途中棄権した。その後は長く股関節痛に苦しみ、16年リオ五輪は代表入りすらかなわなかった。17年ロンドン世陸も選外。18年5月、ようやく実戦復帰を果たすことができた。

 故障のリハビリに専念する中で、感じることがあった。「今までは自分で自分を追い込んでいた。世界記録保持者だから、やらなきゃいけない、というのはあった。無理に練習したり、疲れても練習したり、というのはあった」。世界最速の称号が、知らず知らず重荷になっていた。肩の力を抜くと、周囲にも目を配る余裕ができた。「応援してくれる人が増えた。自分だけのメダルではなく、応援してくれる人のため」。思いが背中を押してくれた。

 東京五輪代表に早期内定し、今後は約1年かけての調整期間が確保できたのは大きい。「東京、その先の世陸を目指せば、日本が競歩大国と呼ばれる日も近い。その気持ちを持って、私もメダルを目指していきたい」。15年、北京大会で谷井孝行が銅メダルに輝いたのを契機に黄金期へ突入した日本競歩界。その先頭に、鈴木雄介がいる。

男子50キロ競歩で優勝し、東京五輪出場を内定させた鈴木雄介(カメラ・相川 和寛)
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