【巨人】最終戦サヨナラ負けで通算6000勝お預け 原監督「一丸となって戦えたのがよかった」

シーズン最終戦を終え、スタンドのファンにあいさつする(右から)原監督、坂本勇、亀井、阿部らナイン(カメラ・泉 貫太)
シーズン最終戦を終え、スタンドのファンにあいさつする(右から)原監督、坂本勇、亀井、阿部らナイン(カメラ・泉 貫太)

◆ヤクルト2x―1巨人=延長10回=(28日・神宮)

 巨人がレギュラーシーズン最終戦でヤクルトにサヨナラ負けし、王手をかけていた球団通算6000勝は来季にお預けとなった。だが、クライマックスシリーズ(CS)、日本シリーズを見据えたような全員野球を展開した。「戦い半ば」。原巨人は日本一への歩みを進める。また、山口は8回の先頭打者に安打を許して、2年連続のノーヒットノーランを逃したが、最多奪三振のタイトルをほぼ手中に。最多勝、最高勝率との3冠となった。チームは77勝64敗2分けでシーズンを終えた。

 誇らしげに、原監督が帽子を掲げた。左翼席のファンからの大歓声を、全身に浴びた。レギュラーシーズン最終戦は、8回に主砲・岡本の適時二塁打で先制したが、その後追いつかれ、最後は延長10回にサヨナラ負けを喫した。「チーム一丸となって戦えたのがよかった。まさか延長戦(になる)とは思わなかったけど、集中力をずっと保ちながらね」。終了時、ベンチに残っていた野手は炭谷、石川のみ。シーズン通して培ってきた全員野球を、最後まで貫いた。

 3年間の「休息」を経て、監督に復帰した今シーズン。的確な用兵と、ベンチが責任を取る積極的な采配で、77勝64敗2分け。球団に5年ぶりリーグ優勝と、いきなり輝かしい功績をもたらした。「まだ語るに足らずだね。まだ戦い半ばだよ」と、ポストシーズンを見据え、ここで振り返ることはしなかった。

 ただ、27日の本拠地最終戦・DeNA戦後に行われた優勝報告スピーチに込めた思いに、指揮官が見ている新しい巨人が透けて見えた。

 「昨日のスピーチはね、『輝かしい令和の時代が幕を開けました』ってところから入ったんだけど、やっぱり『令和』って言葉を使いたかったんだよな」

 新時代の到来に当たって、チームも生まれ変わらなければいけない。そんな思いを新元号の引用に込めた。「個人軍ではだめ、巨人軍として戦う」。若手を積極的に起用し、一丸となってチームワークでつかんだ栄冠は、まさにスローガン「和と動」を体現できた証明だ。「ちゃんと一つ一つ、意味があるんだよ」とうれしそうに顔をほころばせた。

 球団通算6000勝に王手をかけていたが、それは来季の開幕戦(3月20日DeNA戦・東京D)へ持ち越しとなった。ただ、原監督の頭の中は、目の前の戦いを勝ち抜くことだけでいっぱいだった。CS最終Sは10月9日に熱戦の火蓋が落とされる。「ターゲットはしっかり出てるわけだからね。それに対してしっかり調整していく」。まだここで振り向く必要はない。後ろとは、最高峰から周囲を見渡した時に自然と見えてくるものだから。(西村 茂展)

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