女優の浜辺美波(19)が、映画「約束のネバーランド」(平川雄一朗監督、2020年冬公開)に主演することが26日、分かった。
16年8月から週刊少年ジャンプに連載中で、累計発行部数1600万部超の白井カイウ氏(作画・出水ぽすか氏)の人気漫画が原作の脱獄サスペンス。「第63回小学館漫画賞」(少年向け部門)、「このマンガがすごい!2018」(オトコ編1位)など国内の漫画賞を受賞。1月期にはテレビアニメも放送された。
「孤児院で幸せに育てられていた子供たちは、食用児として鬼に献上されるために飼育されていた」という衝撃的な導入で始まる同作。楽園と信じていた孤児院は、食用児を育てる農園。母親のように慕うママは、最上級の食用児を育てる飼育監だったのだ…。全てが偽りと気付いた主人公の孤児・エマ(浜辺)ら3人の少年少女たちは孤児全員を引き連れ、無謀ともいえる脱獄計画をスタートさせる。映画は設定を変え、孤児が“出荷”される年齢を12歳から16歳に引き上げる。
エマは天真爛漫(らんまん)で誰よりも真っすぐな性格の持ち主。コミックスに加え、電子書籍も購入するほどのファンという浜辺は「美しい世界観を表現する難しさに頭を抱えたこともありましたが、作品に懸ける平川監督、スタッフの皆様と元気いっぱいの子供たち、何より私の中にある“原作愛”を原動力にすることで、迷いを乗り越え、演じることができて良かったと思えるようになりました」としみじみ。「熟読し、愛してやまない漫画です。原作を愛する方々の想像を超える『ネバーランド』に皆様を導けるよう全力を尽くします」と意気込んだ。
城桧吏(13)が現実主義でクールな少年レイ、板垣李光人(りひと、17)が理性的でリーダー格の少年ノーマンを演じる。
〇…城は実年齢より上の役どころ。「自分にはない部分が多いので、より近付けるように大人の人と話す機会を作ったり、監督から教えてもらった作品を見たり、色々な準備をしながら学んできました。ステキな映画になると思います」と気合十分。板垣も「やるべきことは2つ。原作を愛しておられる皆様に、最上級なものをお届けできるよう頑張ること。(孤児院の)みんなを心から愛して脱獄に導くこと。月並みな言葉になりますが、精いっぱい努めて参ります」と話した。