サニブラウン軸にリレー侍悲願の金へ 男子110M障害・高山は決勝進出の力ある

高山峻野
高山峻野

 19年ドーハ世界陸上(カタール)は27日に開幕。今大会のトラック&フィールドの個人種目および競歩は、表彰台に立った日本勢最上位選手が20年東京五輪代表に内定する。スポーツ報知では、世陸期間中も各種目の評論家陣による解説を掲載。リレー&障害種目の苅部俊二氏(50)が、担当種目のメダル候補たち、有力海外勢の動向を語り合った。(取材・構成=細野 友司)

 悲願の金メダルを狙うのが、リオ五輪銀メダルの男子400メートルリレー。小池―白石―桐生―サニブラウンの布陣を基本線に、個の走力と緻密なバトンパスで頂点を狙う。

 苅部氏「山県が欠けたくらいで、あとは今考えられるトップの選手がもれなく入っている。サニブラウンも200メートルを回避して負担も少ないし、起用のメドも立つだろう。勝負強いし、レースをまとめる力を考えてもアンカーは適材だと思う。白石は2走で初起用になるが、世界経験が少ない中でも信頼感を得るだけの選手に育ったということ。9秒台3人をそろえ、走力は明らかにリオ五輪の時より上。日本記録(37秒60)を超えないとおかしいくらいのメンバーがそろった」

 前回覇者の英国が高い壁になりそうだ。7月に直接対決したダイヤモンドリーグ・ロンドン大会では、今季世界最高の37秒60で優勝。日本は0秒18差をつけられている。

 苅部氏「英国は誰かが突出しているというより、均等に強い。ボルトみたいな選手はいないけど、100&200メートルを高いレベルでこなすサニブラウン選手のような存在が4人そろっている感じだ。もう一つ、気になるのが世界リレーを優勝したブラジル。200メートルに強い選手が集まり、バトンもうまい。米国がバトンをきっちりとつないだ時は脅威になる」

 男子110メートル障害にも新星が現れた。今季、13秒25の日本新記録を樹立した高山は、走力とハードルの技術をかみ合わせて日本勢初の決勝進出が視界に入る。

 苅部氏「高山はワールドクラス。決勝を目指せるレベルになってきた。110メートル障害は、ほぼ完成された種目。ハードル間の歩数も決まっていて、これ以上タイムが伸びないとされている。世界記録は12秒80。12秒台も世界歴代で21人しかいない中での13秒2台だから、価値がある。世界と遠いといわれていた種目だが、十分戦えるレベルになった」

 前回の17年ロンドン大会、日本勢は銀1(荒井広宙=男子50キロ競歩)、銅2(男子400メートルリレー、小林快=男子50キロ競歩)の計3個のメダルを手にした。五輪本大会まで残り1年を切った。前回を上回るメダルラッシュを演じれば、東京を熱狂させる期待感も高まっていく。

 ◆苅部 俊二(かるべ・しゅんじ)1969年5月8日、横浜市生まれ。50歳。横浜市立南高―法大。94年アジア大会を制した400メートル障害などをこなし、96年アトランタ五輪は男子1600メートルリレーで5位。2016年リオ五輪は短距離部長として男子400メートルリレーを銀メダルに導いた。法大監督。

スポーツ

報知ブログ(最新更新分)

一覧へ
NEWS読売・報知 モバイルGIANTS ショップ報知 マガジン報知 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真販売 法人向け紙面・写真使用申請