【ロッテ】種市、チームトップ8勝! 奇跡の逆転CSへ希望つないだ

8勝目を挙げたロッテ・種市
8勝目を挙げたロッテ・種市

◆ロッテ4―0日本ハム(22日・ZOZOマリン)

 ロッテは先発・種市篤暉投手(21)が8回5安打無失点の力投。チーム単独トップの8勝目をマークし、奇跡の逆転CS進出へ望みをつないだ。

 この日は同郷・青森出身の吉幾三の「TSUGARU」の曲で登場。「多分、細川さん(の仕業)です」と郷土の先輩の粋な“演出”を力に変えて波に乗った。最速148キロの直球と落差のある130キロ台のフォークを決め球に9奪三振。4―0の8回には2四球と安打で2死満塁のピンチを招いたが、最後は「四球でもいいやくらいの気持ちで投げた」。直球で中飛に仕留め1か月ぶりの勝利をつかんだ右腕は「やっと勝てました」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 チームトップの8勝目(2敗)を挙げる活躍に井口監督は「エースになっていく存在。まだまだ若い選手なので投手コーチの考えもあって中継ぎでスタートになった。レギュラーシーズン最後の登板になると思うけど、良い形で来年につながる投球だった」と成長具合に目を細めた。

 今季序盤は中継ぎでスタートし、4月下旬に先発に転向。離脱することなく、最後まで1軍のローテを守り抜いた。昨オフにはソフトバンク・千賀に弟子入りし、合同自主トレに参加。投球フォームやフォークの握り方、試合中のサプリメントの摂取方法まで幅広く学びを深めた。

 将来的なメジャー挑戦を夢に持つ若き才能の塊はMLB中継やメジャーで活躍する投手の投球を動画サイトで研究するのが日課だ。中でもアストロズで今季18勝を挙げているゲリット・コールに注目。通算7年で6度の2ケタ勝利をマークする右腕の投球フォームを研究している。「左足の使い方がうまくて、下ろした時にピタって止まる。ああいう投げ方が理想。吉井さん(投手コーチ)とも『あの投手はいいよ』って話していて、よく見てますね。見ていて楽しいし、勉強にもなる」。探求熱心な一面が今季の飛躍につながった。

 中継ぎ9試合を含めて26試合の登板でレギュラーシーズンを終えた。「めちゃくちゃしんどかったですね。去年のままだったらここまで投げられなかった」と振り返り、自らの成長にも確かな手応えも感じた。

 プロ初完封は逃してしまい“宿題”は残ったが、来季の早い段階でクリアできそうな予感が漂う快投だった。

 チームは1・5ゲーム差のまま残り2試合。奇跡への上げ潮ムードを若きエース候補がつくり上げた。(長井 毅)

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