ヤンキース田中、メジャー6年目初の地区V 先発で決めた! 7回4安打1失点11勝

地区優勝を決め、ブーン監督と抱き合うヤンキースの田中(ロイター)
地区優勝を決め、ブーン監督と抱き合うヤンキースの田中(ロイター)

◆ヤンキース9―1エンゼルス(19日、ニューヨーク・ヤンキースタジアム)

 マーくんが決めた! ヤンキースが19日(日本時間20日)、本拠地でのエンゼルス戦に9―1で快勝。通算成績を100勝54敗とし、今季154試合目で7年ぶりア・リーグ東地区優勝を決めた。ヤ軍は田中将大投手(30)が先発し7回を投げ86球で4安打6三振、無四球1失点。8月27日以来の今季11勝目を挙げ、メジャー6年目で自身初の地区優勝を果たした。

 歓喜の爆発や感涙はない。地区優勝は、あくまで通過点だ。最後の打者プホルスが空振り三振に倒れると、田中は柔和な笑顔でベンチを出た。勝利のハイタッチとハグ。穏やかに健闘をたたえ、喜びを分かち合った。

 「嬉しかったけど、プレーオフの歓声はあんなもんじゃないし、まだまだです」

 勝てば優勝が決まる一戦。切れ味ある変化球を軸にストライク先行で攻め、高めの直球やカーブも効果的だった。失点はソロ被弾による1点のみ。7回は1死一塁からスプリットで思惑通り三ゴロ併殺に仕留め、86球で降板した。大一番での勝負強さを発揮し、シャンパンファイトでは活躍した選手に贈られる金色のボトルをゲット。勝利の美酒に酔った後、「家に持って帰る」と空瓶をポケットにしのばせた。

 開幕から伝家の宝刀スプリットの精彩を欠いて苦しんだが、握りを変えるなど、修正を繰り返し立て直した。主砲スタントン、エースのセベリーノら主軸選手がシーズンの大半を離脱し、30選手が故障者リスト入りした中、田中はチーム最多の31試合に先発。救援投手が崩れて白星消滅が7度あったが、チーム最多の15試合でクオリティースタート(6回以上3失点以下)を重ね、屋台骨を支えた。

 入団当時の主力ジーター、Aロッドらが引退、今年はラメーヒューら新人が台頭し、6年の歳月はチームの過渡期と重なる。「選手の出入りが激しいし、顔ぶれがめちゃめちゃ変わっていく時代。チームが変わっていく中に入ってきた。いいチームだと思うし、それだけのタレントはそろっている」。6月15日に首位に立ってから独走態勢を貫き、8試合を残して地区を制した布陣に田中も手応えを感じている。

 過去3度のプレーオフは全てワイルドカードでの出場だった。「その違いは大きいと思う。プレーオフに入ったら、地区優勝のアドバンテージを実感できるんじゃないかと想像している」。09年以来チーム10年ぶりのワールドシリーズ制覇へ、田中がスタートラインに立った。(一村順子)

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