【阪神】3兄弟の末っ子・近本、活躍の陰には“5兄弟”の強い絆

1回、近本が右前打を放つ(投手・小川)
1回、近本が右前打を放つ(投手・小川)

◆阪神0―8ヤクルト(19日・甲子園)

 阪神・近本がついにミスター超えの偉業を達成した。初回に右前打を放ち、今季154安打目をマーク。58年に巨人・長嶋茂雄がマークしたセ・リーグの新人安打記録153本を、61年ぶりに塗り替えた。チームはヤクルトに大敗し5位転落。21日の広島戦(甲子園)に敗れればCS進出の可能性が完全消滅する。

 活躍の陰には“5人兄弟”の強い絆がある。近本は3兄弟の末っ子。長男・真一さん、次男・憲亮さんとともに、大の仲良しなのがいとこの雅嗣さん、准槻さんだ。全員年上だが、子どもの頃から5人でよく遊んだ。

 5人のグループLINE「近本家」は“五男”の危機に動き出す。5月5日のDeNA戦(甲子園)。近本の途中交代に全員が心配した。普段は4人のやり取りを見ているだけの近本。ただ、この日ばかりは治療後すぐに「背中がつっただけだよ。大丈夫」と返信し、兄といとこを安心させた。

 シーズン当初は「不思議な感じ」と笑っていた雅嗣さんだが「今はテレビで見ていて『かっこええな』と。親族じゃなくてもファンになると思います」とうれしそうに言った。お祝いするのは年末の全員集合の日。今年は盛大な「近本会」となりそうだ。(中村 晃大)

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