右代啓祐のドーハ世陸出場取り消しを陸連が謝罪…麻場委員長「条項に不備があった」

右代啓祐
右代啓祐

 日本陸連の麻場一徳強化委員長が18日、都内で会見し、十種競技の右代啓祐(国士舘ク)のドーハ世界陸上出場取り消しについて説明した。

 「まずは右代選手に対し、強化委員長として、つらい思いをさせてしまったことに対して、この場をお借りして心からおわびしたい。もう一つ、今回の事の発端となった代表選手の選考について、アジア選手権のチャンピオンで日本選手権の優勝者を内定するという条項があり、その条項に従って内定したが、その条項に不備があった」と頭を下げた。

 右代は世陸参加標準(8200点)を満たしていないが、今年4月のアジア選手権優勝で地域王者として出場資格を獲得。6月の日本選手権を制し、内定を得ていた。国際陸連は各地域選手権王者の世陸への扱いについて、英文の選考要項上で次のように定めている。

 【地域選手権王者(世陸で実施される個人種目)は、参加標準記録に到達しているかどうかに関係なく、自動的に世陸出場権を得る。ただし、この規定は1万メートル、3000メートル障害、混成種目(十種競技、七種競技)、フィールド種目、ロード種目には適用されない。これらの種目では、Technical Delegates(技術代表)による承認次第となる】

 この規定は、出場選手のレベル差が競技運営に支障をきたす可能性を考慮して設けられている。本来、日本陸連は国内選考要項の設定時に、例外規定の存在を明記しておくべきだった。右代も6月の内定後の3か月間で、参加標準記録を突破する努力をする余地があったからだ。右代の選択肢の幅を狭めてしまい、結果的に出場取り消しの事態を招いた。さらに、この条項が存在する以上、6月の段階で内定とすること自体が不備。この点が、日本陸連側の落ち度といえる。

 今大会の世陸では、20年東京五輪出場権をめぐるランキング制度でも格付けが高く、出場できればポイントを上積みできる可能性もあった。右代は17日夜に自身のツイッターを更新。「こんな直前はあんまりです。今はまったく整理ができないですが、絶対に自分に負けないように、腐らない様に走り続けます。ただ、二度とこんな事起きて欲しく無いです」と悲痛な胸の内をつづった。

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