井上尚弥が15キロ爆走 マラソン選手並みに3日で100キロ目標「心肺機能高める」

スポーツ報知
ダッシュで弟・拓真(左)と競り合う井上尚弥(

◆プロボクシング・ダブル世界戦 ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)バンタム級(53・5キロ以下)決勝12回戦 WBA&IBF世界同級王者・井上尚弥―WBA世界同級スーパー王者ノニト・ドネア(11月7日、さいたまスーパーアリーナ)

 WBA世界同級スーパー王者ノニト・ドネア(36)=フィリピン=と戦うWBA&IBF世界同級王者・井上尚弥(26)=大橋=が17日、長野・軽井沢町で走り込み合宿を開始。練習初日の17日は、午前中からいきなり15キロを爆走した。

 WBC世界同級正規王者ノルディーヌ・ウバーリ(33)=フランス=との統一戦に臨む暫定王者で弟の拓真(23)=大橋=、12月にジェリッツ・チャベス(28)=フィリピン=とWBOアジアパシフィックスーパーライト級(63・5キロ以下)王座決定戦を行ういとこの井上浩樹(27)=大橋=とともに午前9時から練習を開始した尚弥。両手に1キロの鉄アレイを持ったまま、起伏のある、曲がりくねった道をいきなり5キロ以上も走り込んだ。息を整える間もなく、さらに3人で10キロを再び走り込んだ。気温23度と、地元・横浜市よりも7度ほど低く、時折涼しい風が心地よかったが、さすがに1時間20分以上も走っては、全身汗だく。拓真とともに途中でTシャツを脱いでゴールした。

 「ガチの合宿」と尚弥が位置づけるだけに、これだけでは終わらない。なんと約100メートルダッシュを10本も繰り返した。ダッシュが終わるとじゃんけんで負けた選手が1人約600メートルの“罰走”も。3人は2時間半近くも走りっぱなしだった。

 「長期戦も想定しての走り込み。涼しいのでトレーニングには最適。走りきれるので集中できる」と尚弥。19日まで午前、午後と6回に分けた練習で約100キロほどの走り込みを自らに課している。

 合宿前のジムワークでは、世界3階級制覇王者で3団体統一ライト級王者ワシル・ロマチェンコ(31)のスパーリングパートナーを務めていたフィリピン系米国人ジャフェスリー・ラミド(19)と4回のスパーリングも2度こなしてきたという。「合宿が終われば、減量に入る。いよいよだなという感じ」とモンスターは気合を入れていた。

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