羽生結弦、北京五輪へ初言及「そのままやっていたら出ます」4回転半跳ぶ「見とけ、世界!」

優勝して日の丸を手に笑顔の羽生結弦(右)(カメラ・矢口 亨)
優勝して日の丸を手に笑顔の羽生結弦(右)(カメラ・矢口 亨)

◆フィギュアスケート オータムクラシック 最終日(14日、カナダ・オークビル)

 【オークビル(カナダ)14日=高木恵】平昌五輪で66年ぶりの連覇を達成したフィギュアスケート男子の羽生結弦(24)=ANA=が14日、3連覇が懸かる2022年北京五輪について「そのままやっていたら出ます。常に強い自分でありつつ、その先にそれ(北京五輪)があったら」と、出場を視野に入れていることを初めて明かした。フリー180・67点、合計279・05点で優勝した今季初戦後に報道陣の質問に答えた。

 進化を続ける羽生の先に、3年後の北京五輪挑戦が見えてきた。これまで「次の五輪については考えられない」などと態度を明らかにしていなかったが「明言はできないが、常に強い自分でありつつ、その先にそれ(北京五輪)があったらと思う」と話した。

 男子では1928年サンモリッツ大会のギリス・グラフストローム(スウェーデン)しかいない3連覇への挑戦権を持つのは羽生だけ。「自分の中では競技生活の延長戦上にあるくらい。今はアクセルを跳びたい、アクセルを跳べた上での『Origin』を完璧にしたいっていう気持ちが一番強い」。当面の目標は世界初の4回転半ジャンプ(クワッドアクセル)成功だと強調した。

 引き際については「負けるぐらいだったらやめろって思っている。ぶざまな姿は絶対見せたくない」と羽生らしい価値観を吐露。「やればやるほど、もっとこうできるな、ああできるなってすごい感じる」と向上心は尽きない。

 幼い頃に描いた未来予想図は、平昌五輪で金メダル獲得後のプロ転向だったが「環境が変わりすぎた」とも口にした。「あまりにも、いろんな方々に支えられすぎている。支えてくれている方々の期待に応えられる演技をしたいという思いが強い」。4回転半込みのパーフェクトパッケージで恩返しをしたいという思いが強い。

 今季のフリーは「4回転5本でいけるようにしたい。それのトレーニングも積んでいる」。ルッツ再投入、クワッドアクセル成功へと夢は膨らむ。「今は本当に(世界初となる)4回転半ジャンプをやるためにスケートをしてるなって思う。そのために生きている」と語り、去り際に言った。「本当にきれいなのを跳んでやるからな。見とけ、世界!」。一歩ずつ進んだその先に、94年ぶりの快挙があるかもしれない。

 ◆冬季五輪の3連覇 フィギュア男子ではグラフストロームが1920年アントワープ、24年シャモニー、28年サンモリッツ大会で達成。女子ではソニア・へニー(ノルウェー)が28年、32年レークプラシッド、36年ガルミッシュパルテンキルヘン大会で成し遂げた。日本人は冬季の全競技を通して3大会連続メダル獲得者はいない。

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