イチロー氏が引退セレモニーで英語スピーチ「雄星、今夜は泣くなよ」

引退セレモニーにユニホーム姿で登場したイチロー氏(ロイター)
引退セレモニーにユニホーム姿で登場したイチロー氏(ロイター)

 3月に日本開催の開幕シリーズで現役引退を表明したイチロー氏が14日(日本時間15日)、メジャーリーグでの19年にわたるキャリアに敬意を表して シアトル・マリナーズより「Franchise Achievement Award」(特別功労賞)が贈られた。セレモニーは本拠地シアトルのWソックス戦の試合前にグラウンドで開催。マリナーズの監督やコーチ陣、スタッフを含む選手全員がイチロー氏の背後に立ち、チームに見守られながら、イチロー氏は英語でスピーチを披露した。

 「とても緊張しています」と始まった英語でのスピーチは、まず東京ドームでの引退発表の際に号泣していた菊池雄星投手とディー・ゴードン選手の名前を呼びかけ、「ディー、雄星、今夜は泣くなよ」からスタート。シアトルのファンの前で引退を発表できなかったことで「気持ちが不完全だった」と述べ、「この機会に、何年も温かく支えてくださったファンの皆さんへ感謝の気持ちを伝えたい」と話した。

 

 「2001年にシアトルへ来たとき、日本から(大リーグに)来た野手は僕が初めてでした。僕は27歳で小柄で、細くて、無名でした。それなのに皆さんは両手を広げて僕を歓迎してくれて、それ(温かい支援は)止まることがありませんでした。僕が一度去って、戻ってきたときも」と、ゆっくりとした口調でイチロー氏が語りかけると、場内からは大きな歓声が沸いた。

 現在はAAAも含めて若い選手たちの育成に関わるイチロー氏は、スピーチの中でもそのことに触れ、「すべての選手に覚えていて欲しいことは、プロフェッショナルとは何かということです。毎日、同じ情熱を持って自分のやるべきことをやることが必要です。これはあなた方が自分のパフォーマンスと、この特別な試合を楽しみにしているファンの皆さんへ与えることができる素晴らしい贈り物になるはずです」と、これからチームを背負っていく後輩たちへのメッセージも残した。

 英語の原稿は氏が自分で作成。セレモニーの後に英語でスピーチをした感想を聞かれて、「思いは伝えたいので、言葉は出来なくても思いが伝わったらいいなという気持ちで立ちました」と述べたあと、「チームメイトが後ろまでダグアウトから出てきてくれて。うーん、人の思いはやっぱりいいなぁと、あらためて思いましたね」と、チームの想いに支えられたことをかみしめるように、しみじみと感想を述べていた。

 この日は先着二万名のファンにイチローの首振り人形がプレゼントされ、多くのファンが開場前から球場の外に列を作った。明日は先着15000人にイチローのレプリカジャージーが配られる。

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