【尾車親方の目】金星は先場所と内容違う…「それにしても友風、泣きすぎだ」

友風は金星を挙げインタビューで号泣した(カメラ・越川 亘)
友風は金星を挙げインタビューで号泣した(カメラ・越川 亘)

◆大相撲秋場所7日目(14日・両国国技館)

 幕内・友風が、2場所連続で横綱・鶴竜から金星をつかんだ。力強い突き押しから最後は得意のはたき込み。今場所5日目(12日)に現役を引退し、かつて付け人を務めた中村親方(元関脇・嘉風)を思って、花道から感謝の涙が止まらなかった。初顔から同一横綱に連続金星は2017年秋→九州場所の貴景勝(対日馬富士)以来だ。

 私は朝稽古で友風に「柳の下にドジョウは2匹いないよ。負けてもいいから思い切って行きなさい」とアドバイスした。先場所もはたき込みで横綱から金星を挙げているが、今場所は当たって、突き放して、体を起こしてから横に動いた。内容は明らかに違う。

 当たってから引いてしまう悪い癖が付いていた。上位戦になって、前に出る力が足りないとも痛感した。苦戦するだろうと覚悟していたが、柔軟な下半身で前半を4勝3敗で乗り切った。上出来だ。これが千秋楽なら褒めてやるところだが、まだ8番も残っている。師匠としては、まだ引き締めないといけない。

 新十両の時、連敗して真っ青な顔をしていた時があった。嘉風に「どうした」と聞いたら「アイツ、意外にメンタルが弱いんです」とのことだった。それがここ一番で意外な力を発揮する。本当に不思議な力士だと思う。それにしても友風、泣きすぎだ。(スポーツ報知評論家)

7日目の取組結果

スポーツ

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS ショップ報知 マガジン報知 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真販売 法人向け紙面・写真使用申請