【日本ハム】田中賢介“道産子バット”で快音 1500安打までM5

9回2死、中前打を放った田中賢
9回2死、中前打を放った田中賢

◆日本ハム―ソフトバンク(14日・札幌ドーム)

 今季限りで引退する日本ハムの田中賢介内野手(38)が“道産子バット”で通算1495本目の安打を放った。9回2死から代打で登場。ソフトバンクの守護神・森から中前に運んだ。試合前に球界初の新素材・ダケカンバ製のバットを北海道水産林務部から贈呈。道内に自生する広葉樹製のバットとともに、残り10試合の現役生活を全うする。チームは1―3で敗れ、リーグ優勝の可能性が消滅した。

 田中賢の“道産子バット”が快音を鳴らした。2点を追う9回2死。「代打・田中賢介」がコールされると、この日一番の大歓声がわき起こった。「ファンの人に少しでもいいところを見せられて良かった」。フルカウントから、森の低めの変化球にバットを合わせた打球は、二遊間を破って中前へ抜けた。

 愛する北海道育ちのバットを、プロ生活最後の相棒に選んだ。試合前、北海道水産林務部の中田克哉部長から、道内に自生する広葉樹・ダケカンバ製のバット10本を贈呈された。プロ野球界では初導入。材質はメープルとホワイトアッシュに近いという。8月に日本ハムの数選手が試し打ち。元々メープルを使っていた田中賢が「いいんじゃないか。これは使える」と気に入り、協力を申し出たことで実現した。

 ぶっつけ本番でも、磨き続けた技術は色あせない。「打感は良かった。素材は違うけど、形は一緒ですからね」。試合前の打撃練習後に贈呈されたため、試打以来、いきなり実戦で扱った新素材で即結果を出して見せた。「俺はやめちゃうから。少しでも結果を残して来季以降、他の選手に使ってもらえるように」。同素材を普及させる伝道者の責任も自ら口にした。

 レギュラーシーズン残り10試合。札幌Dでプレーする機会は3試合と、現役引退へ向け刻一刻と時計は進む。1500本安打まであと5本。「なんとか北海道の木で最後1500本達成できるように頑張りたい」。北の大地への感謝をバットに込め、終演まで駆け抜ける。(秦 雄太郎)

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