名古屋大の“秀才黒縁めがね左腕”見たさに7球団スカウト集結! 高校時代バレー部の最速148キロ・松田が名大初のプロ目指す

ドラフト候補の名古屋大・松田
ドラフト候補の名古屋大・松田

 愛知大学野球秋季リーグ戦の3部Bリーグで14日、今秋ドラフト候補の名大・松田亘哲投手(ひろあき、4年)が先発し、南山大を相手に9回2失点9奪三振で完投勝利。高校野球の経験がない「黒縁めがね」の最速148キロ左腕の登板に、7球団のスカウトが熱視線を送った。

 普段は注目の集まらない3部リーグの試合。バックネット裏に集まった17人のスカウト陣の視線は名大の先発左腕・松田に注がれた。

 3回まで毎回走者を背負った。3回に味方の失策が絡み2失点する不運もあったが、その後は尻上がりに調子を上げた。この日は最速145キロの直球にスライダー、カットボールなどを織り交ぜ9奪三振で完投。味方打線が6回に3点を挙げて逆転。そのまま3―2で逃げ切った。「スカウトの方がいたアピールの場でまっすぐが浮いた。試合に勝てたのは良かった」と反省した。

 異色の経歴の持ち主だ。中学で軟式野球の経験はあるが、高校では「仲の良い子が入ったので」と3年間バレー部に所属。「野球に戻ることは想像はしていなかった」と振り返る。甲子園で活躍する同世代の活躍やプロ野球の試合を目にし、再び野球を再開する決意をした。

 名大野球部に入った時は、62キロと細身で、直球も「120キロぐらいだった」。1年秋に140キロを計測し、プロを意識し始めた。

 服部匠監督(53)によると、2年秋に完封するなど徐々に成長。他大学からも評価され、今春のリーグ戦前からプロのスカウトも試合に訪れるようになったという。

 名大からプロに進んだ選手はこれまでにいない。プロ志望届を提出したのも松田が初。服部監督は「やっぱり、パワーのあるまっすぐが魅力。昨年に比べると、想像もつかないほど注目を集めている。ドラフト会議が楽しみです」と創部70年目にして初のプロ野球選手誕生の可能性に興奮を隠さない。

 各球団のスカウトからも評価の声が上がる。試合前、広島・松本スカウトは「魅力があるから、これだけのスカウトが来る。まっすぐはキレが良く、変化球も腕が振れている」とし、日本ハム・熊崎スカウトは「高校野球の経験がない中、これほど注目されるまで、よく頑張った」とたたえた。

 試合は2点を失った後も、7回に2死満塁のピンチを迎えるなどした。それでも西武・潮崎編成グループディレクターは「初めて見たが、バランスの良い投手。上半身は細いが、下半身はしっかりしてそう。伸びしろを非常に感じる」。中日・清水スカウトは「リーグ戦を通じて投げる真のスタミナがこれからは試されるが、良いものを見た」と高評価。ヤクルト・中西スカウトは「今年のドラフトは左の投手が少ない中、貴重。将来性を感じる」と話していた。

 ◆松田亘哲(まつだ・ひろあき)1997年5月16日、愛知県・岩倉市生まれ。22歳。岩倉北小1年から野球を始め、岩倉中では「小牧ジュニアハイスクールベースボールクラブ」に所属。江南高ではバレー部で活動し、大学に入るまで硬式野球の経験はなし。トレードマークになりつつある「黒縁めがね」はセルフブランディングも兼ね、「めがねですごい選手がいるぞ」と思わせるため。座右の銘は「シンプルに考える」。好きなアイドルは日向坂46で、推しは渡邉美穂。176センチ、80キロ。左投左打。

野球

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS ショップ報知 マガジン報知 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真販売 法人向け紙面・写真使用申請