F東京VS鹿島いざ天王山!両チームのキーマンは?両担当記者が展望

 首位・F東京と2位・鹿島の天王山が14日、カシマスタジアムで行われる。両チームの勝ち点差は4。今季のJの行方を左右する大一番を、両クラブの担当記者が展望する。

 ◆F東京・天敵をお得意様に変えた男

 F東京DF室屋成は、鹿島との天王山の戦いを前に、「とにかくチームが勝つために出来ることをしたい」と決意を口にする。

 16年シーズンに明大から加入し、10月の鹿島戦以来、出場6試合で5勝1分け。それまでリーグ戦で鹿島に勝てない時期が約7年半も続いたが、流れを一気に変えた。負けを知らない“お得意様”との首位攻防戦。「こういう(首位を争う)状況は僕自身初めて。鹿島は常に優勝争いをしているし、終盤に向けて、最初の大一番になる」と、意気込んだ。

 中学時代、室屋は鹿島DF内田篤人のプレーをよく見ていたという。「鹿島は昔から好きなチーム。だからこそ絶対に勝ちたい気持ちが毎回わき上がってくる」。サッカー専用スタジアムの雰囲気、熱気、憧れた選手との対戦を待ち望む気持ちが、さらに闘志を熱くする。

 代表活動でさらに自信をつけたMF橋本拳人、FW永井謙佑も好調を維持し、チームのコンディションは万全。室屋だけでなく、長谷川健太監督も18年から指揮して、対鹿島に3連勝中と相性は良い。常勝軍団を相手に、第8節から首位を走るF東京の今年の強さが見られると思う。(F東京担当・小又 風花)

 ◆鹿島・キーマンの概念なし 総力戦で一丸

 厄介この上ない相手のキーマンは対面の小池裕太に封じてもらうとして…。今の鹿島に「キーマン」は不在だ。そもそも、そういった概念がない。大岩剛監督は「一体感が我々の強み。去年も含めてだが、今のこのチームでもっともっと一体感や絆が大きくなれば自然とチーム力が上がっていく」と力を込める。

 リーグ最多得点ながら2ケタ得点者が1人もおらず、全試合出場はセルジーニョただ1人(先発は25戦中19試合)。けが人や3人の欧州移籍、全4大会分の厳しい日程を必死にやりくりしながら、ここまで実に27人をリーグ戦の先発ピッチに送り込み、勝ち点を積み上げてきた(気付けばMF永木はDF永木、FWセルジーニョはMFセルジーニョ、MF遠藤はFW遠藤になりつつある)。

 プレーだけでなく、メンタル面も“総力戦”だ。最終節で涙した17年を知る三竿健斗、土居聖真らはその経験をチームに伝える役目がある。内田篤人、クォンスンテ、レオシルバ、遠藤康らベテランの力は勝負所で頼りになるはずだ。また移籍組の小泉慶、白崎凌兵や、上田綺世ら若手にとっては初のV争い。「やっぱり優勝争い、楽しいですか?」という少々意地悪な質問に「まあ降格争いしかしたことがなかったので…。はい」と古巣へのリスペクトを前提に少しうれしそうに話す小泉の言葉通り、その高揚感をそのままストレートにプレーで示すこともチームにとって必要なことだ。

 勝てば1差で肉薄、負ければ7差で絶望的。カシマスタジアムは今季1番の集客数が見込まれるという。アントラーズファミリーの力を結集させ、大一番でこそ強い鹿島を体現したい。(鹿島担当・岡島 智哉)

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