【巨人】代走・増田大でかき回し、俊太が返した“ポストシーズン予行”

7回1死一塁、打者・ゲレーロの時、増田大(右)は二盗を決める(二塁手・菊池涼)
7回1死一塁、打者・ゲレーロの時、増田大(右)は二盗を決める(二塁手・菊池涼)
7回1死一、三塁、田中俊は右前適時打を放つ
7回1死一、三塁、田中俊は右前適時打を放つ

◆巨人5―1広島(13日・東京ドーム

 鋭い打球が鮮やかに、一、二塁間を破った。田中俊は塁上ではにかむように笑みを浮かべた。7回1死一、三塁。カウント2―2から高めに浮いた132キロのチェンジアップを痛烈に引っ張った。生還した三走・増田大と目を合わせ、互いに拍手を送り合う。その後、相手の失策が絡んでこの回、ダメ押しの2点を追加。原監督も「あそこの2点が、非常に大きかった」と試合を決めた攻撃を振り返った。

 立役者は足の切り札だった。7回、1死から阿部が四球で出塁。原監督はすかさず増田大を代走に送った。ゲレーロの2ボールからの3球目、スタートを切る。完全にモーションを盗み、送球を許すことなく二盗に成功。まだ終わらない。4球目を投げるために遠藤がセットポジションからさあ投げようという直前、絶妙のタイミングで2次リードを大胆に広げる。気づいた時には右腕はすでに入っていた投球動作を途中で止め、けん制に切り替える。ボークを誘発して一気に三塁まで陥れた。指揮官も「思惑以上の、と言っていいでしょうね」とかく乱した“走り屋”をたたえた。

 冒頭の場面、田中俊も増田大の足を信頼して、きっちりゴロを打っていたことも見逃せない。いよいよ近づく5年ぶりのリーグ優勝の先に待つ短期決戦。1点が勝負を分ける試合もあるだろう。それぞれが仕事を果たして試合を動かすパターンを、今のうちに確立できているのも強みになる。

 連勝で優勝へのマジックをまた1つ減らし、6とした。10日にマジック9が再点灯した際には「まだまだ」と語っていた指揮官だが、この日も心境を問われてニヤリ。「まだま『た』くらいじゃない?」。一歩前進を、濁点を1つ取ることで表現した。歓喜の瞬間は着実に近づいている。(西村 茂展)

映像提供:GIANTS LIVE STREAM
試合詳細
7回1死一塁、打者・ゲレーロの時、増田大(右)は二盗を決める(二塁手・菊池涼)
7回1死一、三塁、田中俊は右前適時打を放つ
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