選手層薄い女子マラソン、パリ五輪も不安…担当記者の目

MGCの記者会見場に現れた(左から)有森裕子さん、高橋尚子さん、野口みずきさん
MGCの記者会見場に現れた(左から)有森裕子さん、高橋尚子さん、野口みずきさん

 東京五輪代表選考会MGC(マラソングランドチャンピオンシップ、15日)の公式会見が13日、都内で行われ、15年北京世陸5000メートル9位の鈴木亜由子は右足第2中足骨の疲労骨折のため欠場する同僚の関根花観(23)の思いも背負って挑む。女子は関根の他に前田彩里(27)=ダイハツ=が右大腿(だいたい)二頭筋付着部の腱(けん)損傷のため欠場し、全10人でのレース。男子は一色恭志(25)=GMOアスリーツ=が最終調整の状態を見て出場を断念した。

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 かつて、日本の女子マラソンは世界トップレベルだった。有森裕子が1992年バルセロナ五輪で銀、96年アトランタ五輪で銅と連続してメダル獲得。2000年シドニー五輪では高橋尚子、04年アテネ五輪では野口みずきが金メダルに輝いた。シドニーでは山口衛里が7位、アテネでは土佐礼子が5位、坂本直子が7位に入賞したことも見逃せない。しかし、その後、日本勢はメダルはおろか、入賞からも遠ざかっている。

 今回のMGC出場資格をクリアしたのは男子34人、女子15人(ともに世界陸上出場のため辞退の3人を含む)。前回のリオ五輪に今回のMGCの条件を当てはめると、男子は15人、女子は12人。男子は確実に「競技ピラミッド」の底辺が広がった(頂点が高まったか、は来年の五輪で答えが出る)。一方の女子は選手層の薄さが露呈した。

 鈴木、前田ら期待の新鋭は存在するが、わずか10人だけで2枚、あるいは3枚の五輪切符を争う現状は寂しい。彼女たちの奮闘で頂点が高まったとしても、それは底辺が狭い不安定なピラミッド。来年の東京五輪だけではなく、その後の24年パリ五輪にも不安が残る。(竹内 達朗)

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