紀平梨花ピラティス効果で会心ノーミス首位発進

女子SPで演技する紀平
女子SPで演技する紀平

◆オータムクラシック フィギュアスケート第1日(12日、カナダ・オークビル)

 【オークビル(カナダ)12日=高木恵】女子ショートプログラム(SP)は昨季のグランプリ(GP)ファイナル覇者で今季初戦の紀平梨花(17)=関大KFSC=が冒頭で大技の3回転半ジャンプ(トリプルアクセル)を成功し、78・18点で首位発進した。18年平昌五輪銀メダルのエフゲニア・メドベージェワ(19)=ロシア=が75・14点で2位につけた。

 青い新衣装を身にまとった紀平が、大歓声を全身に浴びた。冒頭のトリプルアクセルを踏み切りから着氷まで流れるように降り、出来栄え点3・04点を引き出した。「昨季、SPでなかなか決まらなかった3回転半が決まってうれしい。全てのジャンプを絶対に決めたい思いがあった」。出遅れることが多かったSPを今季初戦でノーミスで演じ、小さくガッツポーズを作った。

 昨季SPでのトリプルアクセルの成功はGPファイナルと国別対抗戦の2試合のみだったが、精度が格段に向上した。ピラティス効果だった。オフにスイスで2週間、06年トリノ五輪銀メダリストのステファン・ランビエール氏(34)の下で合宿を敢行した。スケーティングを磨きつつ、ピラティス、バレエ、トレーニングに励んだ。特にピラティスは「めっちゃ変な格好で止まらなきゃいけないから、めっちゃきつい。奥の体幹を使えるようになった」。踏み切りで左足が理想の軌道より多少外側、または内側に入ろうが空中での修正が可能になった。

 羽生結弦が金メダルを獲得した平昌五輪フリーで使用した「SEIMEI」を手がけたシェイリーン・ボーン氏が振り付けた「ブレックファスト・イン・バグダッド」は、アップテンポで動きが激しい。「すごく息切れするプログラムで、初めて教えてもらった時はジャンプを入れなくても体力が持たないぐらいだった」というが、すべてのステップ、スピンで最高評価のレベル4を獲得するまでに滑り込んできた。

 シニア1年目の昨季は、国際スケート連盟(ISU)公認大会6勝中4勝が逆転だった。「昨季よりも安定したショートとフリーをどの試合でも出せるようにしたい」。逆転の紀平から逃げ切りの紀平へ。2年目のシーズンが幕を開けた。

 ◆ピラティス 特殊な呼吸をしながら体に負担をかけず腹筋、背筋などを鍛える、主にマットの上で行うエクササイズ。1920年代にドイツ人のジョセフ・ピラティス氏が考案したとされる。血行を促進し集中力を高める以外に体幹などを鍛えることにも有効とされ、元大リーグ・マリナーズのイチロー氏、ゴルフの石川遼らがトレーニングに取り入れている。

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