伊藤雅雪がTKOで再起戦勝利 生まれてくる長男に世界王座奪還誓う

6R、マナカネの顔面を捉えダウンを奪いTKO勝利する伊藤雅雪
6R、マナカネの顔面を捉えダウンを奪いTKO勝利する伊藤雅雪

◆プロボクシング ライト級(61・2キロ)10回戦 〇伊藤雅雪(TKO6回1分8秒)ルーベン・マナカネ●(13日、東京・後楽園ホール)

 前WBO世界スーパーフェザー級王者・伊藤雅雪(28)=横浜光=がルーベン・マナカネ(26)=インドネシア=に6回TKO勝ち。再起戦を白星で飾った。

 5月に米国でジャメル・ヘリング(33)=米国=に判定で敗れ、V2を逃した伊藤。再び世界に向けての再出発の地に選んだ“聖地”後楽園ホールで、圧巻のボクシングを見せた。前売りはほぼ完売で、この日詰めかけた2005人の観客が伊藤を声援で後押しした。1回、偶然のバッティングで右まぶたを大きく腫らした。「目は見えるのに、開かない。ほとんど閉じて試合をしていた」状態だが、元世界王者の実力は違った。4回。ロープに押して連打でダウンを奪う。6回には強烈な右で再び相手を倒すと、右ボディーでマナカネがみたび、もんどり打った。それでも立ち上がった敵に右でとどめ。レフェリーは倒れたマナカネを抱え、カウントを取らずに試合を止めた。

 「超満員の中で試合ができて感謝しています。横浜光ジムでお世話になって、最初の試合で負けたので、どうしても1勝したかった。今日負けたら引退しなくては、という怖さもあった。KOで勝てて、すごくうれしい。お世話になっているジムに恩返しができた」と腫れる右目をアイシングしながら伊藤の顔がほころんだ。

 1階級上のライト級で戦ったが「いけるかな」という手応えはつかんだ。「1~3ラウンドまでは中間距離でやりたかった。でも、目が見えなくなって、削りにいきました。色々と試して、新しい自分を見せたかったんですが…」と伊藤。今後は世界に再び挑戦する道を進む。「スーパーフェザー級でWBCを狙えるなら狙いたいし、ライト級もチャンスをもらえる階級なので…」。この日のKO勝利で選択肢が広がった。

 試合後、2人のまな娘が控え室に。「かっこよかった~」と声をそろえると、腫れた右の目尻を下げた雅雪パパ。11月には3人目の子供で長男が誕生予定。「娘2人は世界チャンピオンの姿を見せた。生まれてくる息子が『パパは世界チャンピオンだったんだ』と言えるよう、再び世界王座を取りたい」。伊藤の世界再挑戦がスタートした。

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