大谷翔平が左膝手術へ…今季欠場は来季二刀流のため

11日、インディアンス戦のベンチで待機する大谷。左膝の手術を受けることが発表され、今季はプレーしないことになった(ロイター)
11日、インディアンス戦のベンチで待機する大谷。左膝の手術を受けることが発表され、今季はプレーしないことになった(ロイター)
大谷の今後のスケジュール
大谷の今後のスケジュール

 エンゼルスは12日(日本時間13日)、大谷翔平投手(25)が13日(同14日)に左膝の二分膝蓋(しつがい)骨の手術を受けると発表した。全治は8~12週間で、今季の残り試合は欠場となる。前日の11日(同12日)には18号本塁打も放っていたが、思わぬ形でシーズンを終えることになった。投手も再開する来年3月下旬の開幕には影響はない見込み。プレーオフ進出の可能性が消滅したタイミングでの決断となった。

 大谷の19年シーズンが、幕を閉じた。これまで痛みを明かしていなかった左膝の手術を発表。2月に痛みを訴えて、MRI(磁気共鳴画像)の精密検査を受け、先天的に膝蓋骨が分裂していたことが発覚したという。プレーオフ進出の可能性が消滅した10日(日本時間11日)に手術の提案を受け、11日(同12日)の朝に決断したという。

 昨年10月に右肘手術を受け、打者に専念した今季は5月に復帰。前夜の11日には18号ソロを放った。さらに投手としてのリハビリも順調に進め、すでに14度ブルペン入り。スライダーなど変化球も投げ、球速も85マイル(約137キロ)ほど出ていた。試合に出られる状態でありながら手術を決めた経緯をエプラーGMは「マウンドでの投球計画を進めていくうちに、翔平は少し不安を抱えていた。強度を上げることで、少し症状が悪化してきたので、安全をとって今、これに対処することに決めた」と説明した。

 実際に走るスピードや打球速度も昨季と変わらなかった中で15試合を残しての決断は、来季の二刀流復帰を見据えたものだ。GMによると「トミー・ジョン手術のリハビリが完全に終わってから手術を受けるプランもあった」という。だが、痛みを抱えながら投球を続けると、症状が悪化する可能性があり踏み切った。

 10月に打者に投げるプランもあったが、その可能性は事実上消滅。「術後2~3週間でリハビリを再開し、10週間後にはブルペンに戻れるように考えている」という。年内にはトミー・ジョン手術のリハビリをすべて終了させ、来年2月のキャンプインには投打ともに問題なくプレーできる見込みで、3月下旬の開幕は十分間に合いそうだ。

 17年の右足首、18年の右肘に続いて3年連続の手術となった大谷。二刀流復活に向けていばらの道とはなったが、来季へ万全を期すための準備が始まった。

 ◆エプラーGMに聞く

 ―今季も打撃、走塁などに影響が出ていたのか?

 「データを見ている限り、走るスピードと打球速度も昨年と変わっていないが、唯一、昨年と異なるのはウェートトレーニングの重量とその回数だ。スクワットを高重量で行うことを禁じている。これが唯一、今季制限をしていることだ」

 ―いつからバットを振れるのか?

 「まず取り組まなければならないのは、トミー・ジョン手術のリハビリなので、彼が打つのはたぶん12月とか1月になるのではないだろうか」

 ―大谷と契約する前から、この症状があることを知っていたのか?

 「知らなかった。しかし、それが隠されていたわけではなく、選手がこれで何か問題があるわけではなかったし、問題は今年の2月まで出なかった」

 ◆膝蓋骨(しつがいこつ) 大腿(たい)四頭筋の腱(けん)の中に存在し、膝関節の前面にある骨。膝を保護する役割を果たしている。平たくて三角形に近い形をしており、「膝の皿」と言われることも多い。

 ◆大谷と手術

 ▽17年10月 13年に「軽度の内反捻挫」、16年には17年WBC辞退の原因となった「三角骨の骨棘(こつきょく)の痛み」と診断されるなど度重なる故障に悩まされていた右足首の「三角骨骨棘除去手術」を受ける。キャンプイン前の18年1月にはブルペン入りした。

 ▽18年10月 18年6月に右肘に違和感を訴え、多血小板血漿(しょう)=PRP=治療と幹細胞注射を受けた。同月下旬に「内側側副靱帯(じんたい)の損傷」で故障者リスト入り。約1か月後に打者で復帰し、9月には登板も3回途中49球で降板。シーズン終了後の10月に右肘の「靱帯再建術(トミー・ジョン手術)」を受けた。

11日、インディアンス戦のベンチで待機する大谷。左膝の手術を受けることが発表され、今季はプレーしないことになった(ロイター)
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