“着物が似合わない落語家”林家たま平、ドラマ初トライで存在感「初めて褒められた」

ドラマ初出演ながら「ノーサイド・ゲーム」で存在感を見せる林家たま平
ドラマ初出演ながら「ノーサイド・ゲーム」で存在感を見せる林家たま平
本業は落語家
本業は落語家

 俳優・大泉洋(46)主演のTBS系日曜劇場「ノーサイド・ゲーム」(日曜・後9時)が15日に最終回を迎える。迫力あるラグビーシーンに話題が集まっているが「アストロズ」のSH(スクラムハーフ)の佐々一(ささ・はじめ)を演じているのは落語家・林家たま平(25)。林家正蔵(56)の長男で4代続く落語家一家のたま平はドラマ初出演で存在感を見せている。

 真っ黒に日焼けした顔、筋肉隆々の体。「今、一番着物が似合わない落語家ですね」と笑った。ラグビー経験もあり、オーディションを受けると福澤克雄監督(55)から電話があった。「スクラムハーフできるよな?」。

 明大中野高時代のポジションは、スクラムの最前線でぶつかり合うプロップ。俊敏な動きや球さばきが求められる未知のポジション役にも「ハイ」と即答。経験者から教わり、食らいついた。

 たま平演じる佐々は、当初は控え選手で戦力分析や子供たちを教える裏方を黙々とこなす。一生懸命だが少しドジで空回りする役だ。「仕事ができないところは、自分と似ています。前座時代、着物を畳めなかったり、お茶をこぼしたりしました」。師匠方の自宅におわびに行くのは日常茶飯事。「今回の芝居でもいいヒントをもらった。前座修業は無駄じゃなかった」と話した。

 慣れない撮影にも全力でぶつかった。最初は表情を作りすぎると指摘された。「芝居は心で反応しろ、感じろ。心の底から出たセリフを言いなさい」。福澤監督のアドバイスに従った。努力を重ねて佐々はポジションを奪う。華麗な身のこなしや多彩なパスシーンは話題となった。「いろいろ言われていますが、あれはCGではないですよ」。レギュラーポジションを争ったライバル・里村(佳久創=かく・そう)は宿敵サイクロンズへ移籍。頂上決戦での“対面対決”は最終回の見どころでもある。

 ドラマが進み、街で声をかけられることが増えた。正蔵のかばん持ちでお供した落語会の帰り道、駅のホームで、ほろ酔いの正蔵から言われた。

 「うれしいよ。こうやって大きなドラマに出て、弟子の成長を見届けられてうれしい」

 正蔵は泣いていた。

 「初めて褒めてくれた。何も言えなかったですね」。すると近くの男性が「佐々じゃない? 写真撮ってよ」と寄ってきた。師匠の許可を得て応じようとすると「そのお兄さんが、ウチの師匠にカメラを出して『撮って』って。慌ててカメラを奪いました」。

人情噺をやりたい 撮影が始まった5月末から寄席は休席している。ドラマでの感動シーンの連続に感情が揺さぶられた。「人情噺(ばなし)がやりたいです。『幾代餅』『ねずみ』『蜆売り』…。師匠に教わりたい。これから落語がどう変化するか。佐々が移って気弱な落語になるかな。どんな八っつぁん、与太郎に会えるか楽しみです」(高柳 義人)

 アストロズ主将・岸和田徹役の高橋光臣「たま平さんは、カメラ前で自由自在に動き回っているんですけど、逆に裏目に出て、ジャイさん(福澤監督)から『自分の立ち位置から動くな。チョコチョコ動くんじゃねえ』って怒られて…。佐々がフィーチャーされる回(第4話)でも10回以上、ラグビーシーンをやりました。でも実際、オンエアを見たらむちゃくちゃ良かったんですよ。彼の不思議な魅力が出ていて、あの回は僕のお気に入りです。かわいがられる人柄で愛されるタイプですね」

 ◆林家 たま平(はやしや・たまへい)本名・海老名泰良(えびな・やすよし)1994年5月29日、東京生まれ。25歳。林家正蔵の長男。明大中野中学、高校でラグビー部に所属。13年4月に父・正蔵に入門。14年8月に前座となり、17年11月に二ツ目昇進。曽祖父は7代目・林家正蔵、祖父は初代・林家三平、叔父は林家三平で4代続く落語家一家。165センチ。

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