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【アイリッシュチャンピオンS能力分析】オブライエン厩舎のマジカルなど日本馬ディアドラのライバルを分析

 G1アイリッシュチャンピオンSが14日(日本時間15日)に迫った。アイルランドのエイダン・オブライエン調教師が歴代最多の7勝を挙げているが、2011年のソーユーシンクを最後に勝ち星から遠ざかっている。毎年イギリスやフランスからも一流馬が集うだけに、一筋縄ではいかない。今回は日本のディアドラがイギリスのG1タイトルを携えての参戦ということもあり、ハイレベルかつ見応えのある一戦になりそうだ。

 “ホーム”で海外勢を迎え撃つオブライエン厩舎の筆頭がマジカル(牝4歳)だ。英チャンピオンズフィリーズ&メアズS(芝2390メートル)とタタソールズゴールドC(芝2100メートル)でG1・2勝。英G1プリンスオブウェールズSではクリスタルオーシャンに1馬身1/4差及ばなかったが、3着ヴァルトガイストには3馬身あまりの差をつけており、ディアドラ(6着)にも大きく先着している。

 あのエネイブルを相手に昨年の米G1ブリーダーズCターフと今年の英G1エクリプスSで3/4馬身差の2着と善戦しており、能力の高さは周知のとおり。前走の英G1ヨークシャーオークス(2着)ではエネイブルに2馬身3/4差と水をあけられたが、現状では2400メートルの距離は少し長いのかもしれない。その点、2000メートルに距離を短縮し、天敵とも言うべきエネイブル不在のここは大チャンスだろう。

 イギリスの2頭も有力。エラーカム(牡4歳、ジョンストン厩舎)についてはステップレース分析をご覧いただくとして、ヘッドマン(牡3歳、チャールトン厩舎)を取り上げたい。スタートの出がイマイチで粗削りなレースぶりながら、しまいの末脚は見どころがある。前々走の仏G2ウジェーヌアダム賞(芝2000メートル)で最後方から追い込んで3馬身差の快勝。前走の仏G2ギヨームドルナノ賞(芝2000メートル)では、スローペースに加えて道悪馬場に脚を取られながらも、やはり最後方から差し切ってみせた。

 重賞2連勝とはいえ、3歳限定戦で相手に恵まれた感はある。ただ、血統分析にも書いたようにエネイブルの近親であり、将来性は確か。本格化はまだ先だとしても、古馬を相手にどこまで通用するか注目したい。

 ディアドラ(牝5歳、栗東・橋田厩舎)は、前走の英G1ナッソーS(芝1980メートル)に優勝。日本産かつ日本調教馬による英G1制覇は初めてのことで、まさしく歴史的快挙となった。ナッソーSについて少し振り返ると、ポイントは馬場状態と2着メダーイーの存在だろう。

 プリンスオブウェールズSは重馬場に苦しんだが、ナッソーSは良馬場で、勝ち時計2分02秒93とコースレコードに迫るタイムが出る状態。ディアドラの末脚を生かすには、絶好の条件だった。さらに人気を集めた英・愛の1000ギニー馬ハモーサは単騎逃げで力を発揮するタイプだが、デットーリ騎手のメダーイーが先手を奪ってその持ち味を封じた。デットーリ騎手の好判断も結果的にディアドラを後押ししたように思う。

 そして、何よりの勝因はディアドラの豪脚である。逃げ切りを図るメダーイーを捉えて、さらに1馬身あまり突き抜けた走りは素晴らしかった。今度のマジカルも間違いなく強敵だが、良馬場であれば、欧州G1連勝の可能性が十分あるのではないか。自ずと期待感が高まるナッソーS制覇だった。

 ◆成田幸穂(なりた・さちほ) 1984年8月8日、東京生まれ。(株)サラブレッド血統センター所属。週刊競馬ブック連載「海外競馬ニュース」の編集を担当。同誌のほか、南関東版・競馬ブックと研究ニュースで予想コラム「血統アカデミー」を執筆中。

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