五十嵐カノア、2回戦トップ通過…“波待ち”から作戦変更

男子2回戦で五十嵐カノアは果敢に波を攻める
男子2回戦で五十嵐カノアは果敢に波を攻める

◆サーフィン ワールドゲームズ 第6日(12日、宮崎市・木崎浜海岸)

 男子の2回戦が行われ、日本勢3選手は3回戦進出を決めた。7組の五十嵐カノア(21)=木下グループ=は緩い波が続いた難しい条件下で、対応力の高さを発揮して11・10点をマークしトップ通過。11組の大原洋人(22)は12・00点、15組の村上舜(22)も14・10点で危なげなく首位で勝ち上がった。

 五十嵐の冷静な試合運びが光った。「探していた波とちょっと違う」。同じ組の3選手が次々と試技に挑む中でも、じっと動かずに波を見送り続ける。制限時間20分間のうち10分ほど経過すると、作戦を切り替えた。「みんなも点数をそんなに出していない。いい波を探すよりも、乗っていこう」。矢継ぎ早に5本のライディングを試み、波が緩く点数が出にくい条件下で11・10点を記録。一気の首位浮上で3回戦に進んだ。

 臨機応変に戦えることが成長の証明だ。以前は「意外と頭が固かった。作ったプランを変更しなかった」と振り返る。だが、最近では「波のコンディションが変わるときもあるので、海の中で変更もできるように。プランBとプランCもすごく大切」。二の矢、三の矢を用意することで、盤石の強さにつながっている。

 大会全体を見据えた戦略も意識する。決勝まで順調に勝ち上がれば7試合となることを考慮。審判に技を見せすぎて印象が薄まらないように、ここまで空中技(エア)は封印している。「バランスが大切で1位通過すればいい。これからもいいサーフィンを見せたいけど、100%は決勝に取っておきたい」と引き出しの多さを感じさせた。

 中盤には波をS字に切り裂くように滑るカービングを交えた。「みんなと違うラインで自分の中でチャレンジ。面白かった」といたずらっぽく笑いつつ、「これから(相手が)難しくなってくる。そういうところは甘く見ないように気を付けないと」。気持ちを引き締め次戦に向かう。(林 直史)

 ◆ワールドゲームズ(WG)の試合方式 各国最大で男女各3人、計6人の選手が参加。1組は最大4人で試技時間(波や大会の進行状況によって変動)内で点数の高い2本のライディングを競い、原則上位2人が次のラウンド、下位2人が敗者復活戦に回る。今大会は7回戦が決勝となる。

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