馬トク会員募集中!

馬トク指数・外厩入り馬トク出馬表・成績

全レース出馬表・データ・成績を提供中  中山 阪神

【アイリッシュチャンピオンS前哨戦分析】海外競馬通・成田幸穂がG1インターナショナルSを分析

インターナショナルSのゴール前(カメラ・高橋 由二)
インターナショナルSのゴール前(カメラ・高橋 由二)

 G1アイリッシュチャンピオンSが9月14日(日本時間15日)、愛レパーズタウン競馬場の芝2000メートルで行われる。アイルランドの大一番へ向けたステップレースとして、小欄では8月21日のG1インターナショナルS(英ヨーク競馬場・芝2050メートル=9頭立て)を取り上げたい。

 過去5年のアイリッシュチャンピオンSにおいて、インターナショナルS組は4勝、2着2回と好成績。両レースともに欧州を代表する中距離G1であり、関連性が強いようだ。ちなみに昨年1着のロアリングライオンと2着のサクソンウォリアーもインターナショナルS組だった。

 JRAでも馬券発売された今年は、ジャパン(牡3歳、愛・Aオブライエン厩舎)が優勝した。道中は断然人気のクリスタルオーシャンを前に見ながら4番手を追走し、隊列はほとんど変わらないまま長い直線へ。クリスタルオーシャンが残り400メートル過ぎで先頭に立って押し切るかと思われたが、ジャパンがしぶとく末脚を伸ばして強襲。馬体を併せての追い比べとなり、ジャパンがアタマ差だけ前に出たところでゴールを迎えた。勝ち時計は2分07秒77(良)。

 G1プリンスオブウェールズSの勝ち馬クリスタルオーシャン(牡5歳、英・スタウト厩舎)は2着まで。正攻法の競馬で地力の高さを示したが、今回はジャパンの決め手が上だった。クリスタルオーシャンから1馬身差の3着にエラーカム(牡4歳、英・ジョンストン厩舎)。道中はインの3番手につけて、最後の直線でも余力十分に見えたが、勝負どころで前が壁になるシーンがあった。脚を余した感があり、もどかしいレースとなった。

 日本のシュヴァルグラン(牡7歳、栗東・友道厩舎)は中団から伸びを欠いて8着。1着ジャパンが4番手、2着クリスタルオーシャンが2番手、3着エラーカムが3番手という道中の位置取りからも、前残りのスローペースだったと見るのが妥当だろう。終盤は瞬発力勝負となり、持久力型のシュヴァルグランには分が悪かったか。

 勝ったジャパンはフランスのパリ大賞(芝2400メートル)に続いてG1・2勝目。斤量差が3・5キロあったとはいえ(3歳馬は56・5キロ、古馬は60キロ)、クリスタルオーシャンを破っての勝利は価値がある。筆者は今年の欧州3歳世代のレベルは低いと見てジャパンを押さえの評価にとどめていたが、想像以上の実力に脱帽。読みが浅かったと反省したい。なお、ジャパンとクリスタルオーシャンはアイリッシュチャンピオンSに登録していたが、ともに回避した。

 アイリッシュチャンピオンSに向けた展望としては、エラーカムが要注目の存在だ。昨年のG1英2000ギニー(4着)でサクソンウォリアーやロアリングライオンと好勝負を演じた実力は本物だったようで、追加登録料を支払ってまで臨んだインターナショナルSでは前述の不利がありながらも一線級を相手に3着となった。G1でも通用することを示したといえる。例によって今回も7万5000ユーロ(約890万円)の追加登録料を納めての参戦となるが、陣営としては前走より自信を深めてのエントリーだろう。

 ◆成田幸穂(なりた・さちほ) 1984年8月8日、東京生まれ。(株)サラブレッド血統センター所属。週刊競馬ブック連載「海外競馬ニュース」の編集を担当。同誌のほか、南関東版・競馬ブックと研究ニュースで予想コラム「血統アカデミー」を執筆中。

競馬

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS ショップ報知 マガジン報知 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真販売 法人向け紙面・写真使用申請