「第38回G杯争奪全日本がま磯(チヌ)選手権」車選手3度目の挑戦で初王者…広島・広島湾

表彰台でカップを掲げる(左から)準優勝・青木、優勝・車、3位・桑原の3選手
表彰台でカップを掲げる(左から)準優勝・青木、優勝・車、3位・桑原の3選手

 「第38回G杯争奪全日本がま磯(チヌ)選手権」は1~3日、広島・広島湾の磯で行われた。東北から沖縄までの各地予選代表者にシード、推薦を加えた35選手が参加。規定サイズ以上の総重量で競い、予選リーグ4試合と決勝トーナメント2試合を勝ち抜いた車孝信選手(50)=富山・射水市=と青木重人選手(53)=東京・港区=が決勝戦で対決。1310グラム(2尾)の車選手が青木選手を下し、3回目の出場で初優勝を飾った。

 北陸の地に初めて「G杯」が渡った。表彰台のてっぺんで黄金色を放つカップを高々と掲げた車孝信選手。「まだ実感が湧かない。これからかな」と日に焼けた端正なマスクをほころばせ、喜びをかみしめた。「釣士道オフィシャルトーナメントチーム」に所属。「大会に出場するにあたって運転手を努めてくれたり、一緒に状況を調べたりしてくれた。仲間あっての釣果、優勝だと思っている」。潤んだ瞳は協力してくれたチームメートへの感謝の気持ちがあふれ出たものだった。

 全国大会は3回目の出場。過去2回はいずれも予選リーグ2位の成績で敗退。今回もリーグ戦の4戦目に前年準優勝の菅野選手が立ちはだかったが、「実力者だし、勝てないと思ってた。たまたま釣れてラッキーだったかな」と貴重な1尾を守り抜き、地元の強豪を撃破。初の決勝トーナメントへと弾みをつけた。

 青木選手との一騎打ちは弁天島南の磯。勝負を見届けようと集まった多くのギャラリーに出迎えられ、決戦の舞台に降り立った。

 午前11時に始まった決勝戦は、複雑な潮の変化と餌取りも多く釣りづらい状況のなか、時間だけが過ぎていく展開となった。それでもタナを固定し、しっかりとポイントをつくった。するとアタリが現れ始めた前半終盤に1尾をゲット。場所を交代した後半にも1尾を追加し、釣果がなかった青木選手を抑え、決着をつけた。「サイズが大きくなかったもんで、内心は最後までヒヤヒヤしてた」と苦笑いした。

 最後まで自分のスタイルを貫いた。ホームグランドである穏やかな能登半島内湾と違い、水潮や上滑りの変化が多く見られる広島湾ではその対応を求められた。前日の下見で半遊動や全遊動仕掛けなどいろんな釣り方を試し、釣果に差がないことを実証すると「半遊動仕掛けで決めたタナに素早くなじませ、効率よく釣る」普段から慣れ親しんだ自分の釣りで勝利を呼び込んだ。

 7年ぶりに帰ってきた全国大会で勝ち取った憧れの栄冠。「優勝者の名に恥じないよう、次大会も決勝トーナメントに残るためにこれからも努力を続ける」と、連覇を狙うタイトルホルダーは誓いを新たにした。(大塚 真哉)

 準優勝・青木重人選手「初日にタモを忘れるハプニングから始まり、準決勝では残り10分でなんとか1尾掛けて勝てた。ミラクルで決勝までたどり着けたが、最後は力尽きてしまった。力は出し切った」

 3位・桑原将太選手「広島は独特すぎてけっこうビックリした。地元とは違って難しかった。シード権を得たんで、またパワーアップして戻ってきたい」

 岩本敬昭・審判委員長「これまで中国勢が強かったが、もう地域差はなくなった。これは各地域の代表が、大会で得た知識や技術を地元に持ち帰り、広めていった成果だと感じる。今回も二転三転するようなおもしろい試合も見せてもらった。決勝戦での両選手は釣り方や狙いも違い、興味深く見ていた。また地元に戻って盛り上げてもらえたらと思う」

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