【巨人】原監督“当然”タクト 坂本勇に3月以来の犠打「いやぁ、ナイスバント」

8回無死二塁、坂本勇が投前に送りバントを決める
8回無死二塁、坂本勇が投前に送りバントを決める
DeNAに勝利しナインを迎える原辰徳監督(カメラ・竜田 卓)
DeNAに勝利しナインを迎える原辰徳監督(カメラ・竜田 卓)

◆DeNA2―4巨人(10日・横浜)

 チームのポイントゲッターであろうと“聖域”はない。坂本勇は迷わずにバットを横に寝かせた。8回無死二塁。1ボールからの2球目を投手前に転がした。「1発で決められて良かったです」。続く丸が左翼へ、犠飛には十分過ぎる当たりを打ち上げる。主将はベンチから手を伸ばし、晴れやかな笑みで丸を出迎えた。

 試合の行方を左右する“次の1点”を、ベンチ主導でもぎ取った。8回先頭・亀井が左前安打で出塁。すかさず増田大を代走に送った。走の切り札は広いリードでマウンドのエスコバーにプレッシャーをかけ、けん制悪送球を誘って二塁へ。「思ってもいないシチュエーション。あそこは何とか三塁に送ることを重視した」。機を見た指揮官は坂本勇へのサインを、即座にバントへ変更した。お前が決めろ―。名将のメッセージに、丸が難なく応える。「いやぁ、ナイスバント。一発で決めてくれて、相手に重圧をかけることができたんじゃないかな。丸の犠飛も坂本(の犠打)をさらに輝かせたね」。期待通りの働きを見せた2人をたたえる若大将スマイルがはじけた。

 執念でも何でもない。自然なタクトだった。チームプレーに“例外”はないのが、原監督の流儀。誰であろうと、時に犠牲心を求め、そのための準備を要求する。「我々は勝つためにやっているわけだから。そういうふうに思っていない選手は誰一人いない」。坂本勇の犠打は開幕2戦目の3月30日・広島戦(マツダ)以来、2度目。今季は岡本も、ゲレーロも、ビヤヌエバも、亀井にも犠打を命じている。「ランナーが二塁行った時に(バントのサインが)出るかなと思っていたんで」と勇人はサラリと言ったが、この言葉が指揮官の野球がナインに浸透していることを表している。

 リーグトップタイの13勝を挙げている今永を柔剛交えた攻めで攻略し、いよいよ5年ぶりリーグ優勝へマジック9が再点灯した。「悪いニュースではないが、まだまだ9なのでね。あまり意識せずに、明日もまた、こっちのペースで戦えるようにしたい」と慢心はない。歓喜の瞬間へカウントダウン。もう減速はしない。

(西村 茂展)

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