【巨人】岡本連発、M9再点灯…「ホームランになってよかった」天敵今永撃ち

6回2死一塁、左中間に27号逆転2ランを放つ岡本(投手は今永=カメラ・中島 傑)
6回2死一塁、左中間に27号逆転2ランを放つ岡本(投手は今永=カメラ・中島 傑)

◆DeNA2―4巨人(10日・横浜)

 巨人に8月31日以来の優勝マジック「9」が点灯した。主役はもちろん、10日付本紙1面で「次はやっつけたい」と宣言した岡本だ。5回まで1安打に封じられていた今永から、6回に逆転2ラン。8回にも2打席連続28号ソロを放って有言実行した。先発デビューのクックは4回途中1失点も、高木、田口ら救援陣が反撃を1点にとどめた。最短で15日に5年ぶりのリーグ優勝が決定する。

 視界から一瞬で遠ざかっていく打球を見つめながら、岡本は確信したかのようにバットを放り投げ、右手を高々と上げた。左中間席最上段へ描かれた放物線が、優勝へのカウントダウンを加速させる号砲となった。1点を追う6回2死一塁、今永から27号逆転2ランを放った。「投手の方も頑張っていたので、何とかしようと思っていた。ホームランになってよかった」。三塁ベンチで全員とハイタッチ。丸には何度も頭をたたかれたが、笑顔のままだった。

 有言実行の一打だった。相手左腕との今季の対戦成績は10打数1安打5三振。屈辱を味わってきた。それだけに、試合前日には「何回もやられるわけにはいかない。次はやっつけたい」と宣言していた。ネクストバッターズサークルでは「回ってこい! 回ってこい!」と念じた。チームが6回2死まで1安打に封じられていたが、強気に、最高の結果を残した。原監督も試合の流れを変えた一撃に「本当に数少ないチャンスの中で仕留めてくれた」とたたえた。

 さらに8回、丸の犠飛で1点を追加した直後の打席でエスコバーの直球を強振。今季2度目となる2打席連発の28号ソロに「出てよかったなと思います」。試合を決める一打も左中間席へぶち込んだ。

 予告通りのV字回復を遂げた。9月に入って4戦無安打と一時不調に陥ったが、6日のヤクルト戦(神宮)で20打席ぶりの安打を放つと、翌日には「今日からボンボンいきますよ。見ていてください」と宣言。同日の2安打で勢いに乗ると、この日は2本のアーチ。最終盤の戦いで復調を遂げた。

 8月に入ってからは、ゲストとしてチームに帯同する球団OB、クロマティ氏が作成した中堅、右中間に向けて赤い線を引いた紙をヘルメットのつばの裏に貼り、打席の中でその紙を見るルーチンも取り入れた。シーズン序盤は結果が出なくて苦しむこともあったが、戦いを重ねるごとに4番はたくましくなっている。

 大一番を制し、優勝マジック9が再点灯した。5年目の岡本にとっては未体験ゾーンに突入しているが「僕は初体験なのであまり気にせず一試合、一試合を頑張りたい。自分のことより、チームが勝てばいい」。4番の大活躍で、セ界の頂上にまた一歩近づいた。(後藤 亮太)

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