渡哲也「大きな喜び」吉永小百合と１０度目共演で令和正月彩る…「松竹梅」新ＣＭ

　呼吸器疾患で療養中の俳優・渡哲也（７７）と女優・吉永小百合（７４）が、７日に都内で宝酒造「松竹梅」の新ＣＭ「令和のお正月」編（１２月２５日から放送）を撮影したことが８日、発表された。

　「松竹梅」のイメージキャラクター３２年目となる渡と、昨年に続いて渡と１０回目の共演となる吉永が、令和初の年末を彩る。久々の再会ということもあり、撮影は２人がカメラの前で握手を交わしてスタート。渡は「大きな喜びに」と力強くセリフを発し、撮影の合間には吉永と談笑しながら終始温和な雰囲気で進んだ。渡はスタジオを出る際、車から「どうもありがとうございました」と大きな声でスタッフとあいさつを交わし、笑顔で帰路についたという。

　１年ぶりのＣＭ撮影に渡は「吉永さんとの共演は、安心感があり和やかな雰囲気で撮影することができました」と納得の表情。吉永も「今年も渡さんと楽しい現場で新しいコマーシャルを作りました。ご期待ください」と自信をのぞかせた。

　渡は２０１５年６月に心筋梗塞の手術を行い、療養の日々が続く。７月１７日に三十三回忌を迎えた俳優の石原裕次郎さん（享年５２）の法要参加もかなわなかったが「時の流れの早さを感じながら裕次郎さんとお酒を酌み交わしたうれしく楽しい日々を思い出しております」と冥福を祈った。自身の現在の健康状況については「トレーニングをしながら体力の回復に励んでおります」と話した。

　◆石原プロと５３年目「宝酒造」

　渡が所属する石原プロモーションと宝酒造の関係は１９６７年から始まり、今年で通算５３年目となる。「松竹梅」のＣＭには７０年から８７年までの１７年間、裕次郎さんが出演。８８年から渡が引き継いでいる。２０２０年で関係は半世紀を迎えるが「宝酒造さんのお心遣いと、皆さま方の思いやり、ご協力でここまでくることができた」と感謝した。