【侍U18】佐々木、世界デビューも血マメ再発で1回わずか19球降板 日本、サヨナラ負けで自力V消滅

右手中指にできた血まめの影響で、1回を19球投げただけで降板した先発の佐々木朗希(カメラ・馬場 秀則)
右手中指にできた血まめの影響で、1回を19球投げただけで降板した先発の佐々木朗希(カメラ・馬場 秀則)

◆U―18ワールドカップ ▽スーパーラウンド 韓国5x―4日本=延長10回=(6日、韓国・機張現代車ドリームボールパーク)

 【釜山(韓国)6日=ペン・山口泰史、伊井亮一、カメラ・馬場秀則】スーパーラウンド(R)第2戦で、日本は延長10回タイブレークの末に宿敵・韓国に逆転サヨナラで敗れ、自力での決勝進出が消滅した。先発した佐々木朗希投手(大船渡3年)は、試合前に右手中指のマメが再発し、1回を投げて降板。6投手の継投で逃げ切りを図ったが、タイブレークを含め2度のリードを守り切れず、スーパーRは2勝2敗となった。

 アピールプレーの後、リプレー検証まで求めた三塁走者の離塁が、セーフと判定された。サヨナラの生還が認められて喜ぶ韓国ナインを横目に、若き侍たちはしゃがみ込み涙を流した。タイブレークとなった延長10回、2点差を追いつかれなおも1死満塁から、中犠飛を許し力尽きた。佐々木は「最後、韓国の粘りに負けてしまった」と悔しさをにじませた。

 誤算は佐々木の負傷だった。初回1死一塁で左飛を打たれたところで、永田裕治監督(55)がマウンドに向かった。「こっちから行きました。ボールに血がついていたと(捕手)水上が言ってきた。『あと1人投げさせてくれ』と言うので、投げさせました」。2死二塁から4番を直球で空振り三振に仕留め、この回でマウンドを降りた。

 原因は前日だった。カナダ戦で奥川が力投する中、7回途中からの登板に備え全力で肩をつくった。奥川が7回を投げ切ったことで、8回からの登板へ再びピッチング。しかし、7回2死から点が入ると登板は流れた。ブルペンで投げた球数について、佐々木は「覚えてないです。急いでつくったので」。高野連の竹中事務局長は「昨日(5日)ああいう状況で、ブルペンで何度もつくった。球数も多かった。今日の試合前のブルペンで、中指のマメが再発したということです」と説明した。

 実際に投げるタイミングも展開次第という難しい状況。指揮官は「その後ちゃんとケアしてるし、それも含めて考えています」と語った。「非常に残念でした」と語った佐々木が、国際試合での初登板に「アウェーの中で、少しだけだったんですけど、楽しかったです」と話したのが救いだった。

 試合は5人のリリーフ陣をつぎ込む必死の継投で踏ん張ったが、タイブレークの延長10回サヨナラで敗れた。佐々木の今後の登板は絶望的。痛恨の敗戦が、佐々木にとっては高校ラスト登板となりそうだ。7日の豪州戦に負ければ3位決定戦にも進めず、勝っても米国と台湾が敗れない限り決勝進出はない。それでもわずかに残った悲願の世界一への戦いに向け「チームが優勝することが一番。サポートや仕事を見つけて、自分ができることをしっかりやりたい」と話した163キロ右腕。マウンドに立てなくても、最後まで全力でチームを支える。(山口 泰史)

 ◆スカウトは評価「変わらない」

 佐々木は初回で降板したが、スカウトからは変わらない評価の声が上がった。巨人・長谷川スカウト部長は「故障はしょうがない。かばって肩、肘を痛めるよりはね。ボールの強さはあった。いいときも見てるし、評価は変わらないです」とし、日本ハム・大渕スカウト部長も「評価は変わらない。残念だったと思うけど、国際舞台で投げたことは彼の将来にとっては大きいこと」と評した。

 ◆日本の決勝進出の可能性

 日本が2位以上となって決勝に進出するには、日本〇、米国●、台湾●が絶対条件だ。

 〈1〉4勝1敗となる米国、台湾に日本は及ばない。

 〈2〉米国が1位。日本は台湾と3勝2敗で並ぶが、直接対決で敗れているため、台湾が2位。

 〈3〉台湾が1位。日本、米国、韓国の3チームが3勝2敗で並ぶが、韓国が日本、米国に勝利しているので2位。

 〈4〉日本、米国、台湾、韓国の4チームが3勝2敗で並ぶ。当該チーム同士の対戦成績、TQB(得失点差率)などで順位を決定する。

 ◆スーパーラウンド 1次リーグのA、B組の上位3チームが進出し、別組だった3チームと対戦。勝ち上がったチーム間の1次リーグ対戦成績が持ち越され日本は1勝1敗(台湾に敗戦、米国に勝利)スタート。1、2位が決勝に、3、4位が3位決定戦に進む。

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