【畠山健介の目】完敗の中の収穫…南アフリカを脅かした日本の「テンポと勢い」

前半、攻め込む田村優(カメラ・中島 傑)報
前半、攻め込む田村優(カメラ・中島 傑)報

◆ラグビー・日本代表W杯日本大会壮行試合 リポビタンDチャレンジカップ2019 南アフリカ代表41―7日本代表(6日、埼玉・熊谷ラグビー場)

 20日開幕のW杯日本大会でスポーツ報知のスペシャル解説を務める2011、15年大会代表プロップの畠山健介(34)と、99、03年大会代表フッカーの本紙評論家・坂田正彰氏(46)が南ア戦を分析。W杯本番へそれぞれ課題と収穫を挙げながら、チームの仕上がりを最終チェックした。

 収穫と課題が出るのがテストマッチだ。収穫は前半15分と後半20分のアタックだった。テンポとモーメンタム(勢い)の良さが出ていて、南アフリカのゴール目前まで迫った。トライこそ取れなかったのは悔しいところだが、日本のいい形が見えたプレーだった。オールブラックスに引き分けるなど、8月の4か国対抗で優勝した南半球の王者相手に通用し、脅威になることが分かったのだから、これは大きな材料だ。W杯でもこういう場面がしっかり見られれば、8強入りを目指せると口にできる。

 メンタル的な良さを感じたのは、いくつか狙える機会があったPGのショットを選ばず、積極的にトライを狙いに行ったところだ。この試合をしっかりトライアルし、チャレンジしていく気持ちに8強入りへの強い意志が感じられた。

 課題は何点かあった。相手が多用したキックの処理にセットプレー、不用意にペナルティーを与えた規律の部分だ。ハイパントの空中戦はキャッチなど改善点あり。ラインアウトはクリーンキャッチの精度アップが必要だが、コミュニケーションをしっかり取れば改善できる。

 これだけフィジカルの強い相手にけがは仕方ない。開始すぐに負傷して外に出た福岡もコンタクトではないところで痛め、後半序盤にはナキ(マフィ)が交代した。ともにW杯を戦う上で重要な戦力。試合に出なかった堀江や姫野がそうだ。日本中の期待を背負うが、気を張らずに、まずは体をしっかり休めてほしい。(元日本代表プロップ)

 ◆畠山 健介(はたけやま・けんすけ)1985年8月2日、宮城・気仙沼市生まれ。34歳。仙台育英高、早大卒。ポジションは3番の右プロップ。W杯は2011、15年大会に出場し代表通算78キャップ(歴代4位)。16年には英プレミアシップのニューカッスルでプレー。国内では08~19年にサントリーに在籍。ニックネームは「ハタケ」。178センチ、115キロ。

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