ジョセフ日本、南アフリカに完敗…福岡とマフィが負傷交代 W杯初8強に暗雲

前半、田村(左から2人目)がタックルにいくも、コルビ(左)に先制のトライを決められた(カメラ・越川 亘)
前半、田村(左から2人目)がタックルにいくも、コルビ(左)に先制のトライを決められた(カメラ・越川 亘)

◆ラグビー・日本代表W杯日本大会壮行試合 リポビタンDチャレンジカップ2019 南アフリカ代表41―7日本代表(6日、埼玉・熊谷ラグビー場)

 世界ランキング10位の日本代表は、20日開幕のW杯で3度目の優勝を狙う同5位の南アフリカ代表との壮行試合に挑み、7―41で敗れた。0―22で前半を無得点で折り返し、後半20分はウィング松島幸太朗(26)=サントリー=の40メートル独走トライなどで反撃したが逆転には及ばず。南アフリカに15年W杯で挙げた歴史的金星の雪辱を許した。史上初8強入りを目指すW杯に向けた腕試しの最後の実戦は終了。20日に同20位ロシアとW杯1次リーグ初戦に臨む。

 日本が本気の南アフリカに一蹴された。見せ場は後半20分に相手のバックス攻撃を寸断し、カウンターからウィング松島が40メートル独走トライで一矢報いたのみ。ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC、49)は会見で「選手たちのパフォーマンスを誇らしく思う」と強がったが、テストマッチで1桁得点で敗れたのは2013年11月にニュージーランドに6―54で敗れて以来。完敗だった。

 過小評価されて奇跡の勝利を挙げた前回と違い今回は言い訳無用のバトル。爆発的な突進で防御をはじき飛ばされ、日本のお株を奪うようなスピーディーなパス回しで得点を重ねられた。俊敏さを増した相手BK陣に振り回された。

 パシフィックネーションズ杯で3戦とも4トライ以上を挙げた攻撃力も、ベストメンバーを並べた相手を崩すには至らなかった。5メートルラインに2度迫ったがゴールまでいかない。前半15分にNO8マフィの突破を起点に連続攻撃したが残り1メートルが届かなかった。

 試合の位置付けは「W杯の準備に必要な試合。セットプレーが強い本番の対戦相手にも備えられる」(ジョセフHC)。しかし得点源の両ウィングのうち、左のトライゲッター・福岡が前半開始すぐに右足を痛めて交代。代わったアタアタもノックオンするなどアタフタする場面も出た。キックは予想以上の速い重圧で効果的に飛ばず、21分にはSO田村のハイパントからのカウンター攻撃であっさりトライを許した。

 課題のセットプレーも多くの反省が出た。ラインアウトは相手の重圧に負けて完璧に取れなかった。前半の被3トライのうち2つは相手ボールのスクラムから。ラインアウトも最初の1本を失敗。モールでのトライこそ許さなかったが、安定したとは言えなかった。

 4チームと5試合を戦って2勝3敗だったジョーンズ前HC時代と比べ、この4年間は10チームと13試合で1勝1分け11敗。昨年11月にはニュージーランドから5トライを奪い、イングランドを相手に前半を15―10とリードして折り返すなど手応えをつかんできたはずだった。W杯直前に大敗した上、福岡が右ふくらはぎ肉離れ、マフィが右肩負傷で全治1~2週間の見込みと、重要な戦力に負傷者を出す事態になった。

 リーチ主将は「4年前よりハードワークしてきて歴代最強になっている。今日の負けをエネルギーに変えてW杯を戦っていく」と観客に誓った。開幕まで、どう立て直しを図っていくのか。

 世界ランキング10位の日本代表は、20日開幕のW杯で3度目の優勝を狙う同5位の南アフリカ代表との壮行試合に挑み、7―41で敗れた。0―22で前半を無得点で折り返し、後半20分はウィング松島幸太朗(26)=サントリー=の40メートル独走トライなどで反撃したが逆転には及ばず。南アフリカに15年W杯で挙げた歴史的金星の雪辱を許した。史上初8強入りを目指すW杯に向けた腕試しの最後の実戦は終了。20日に同20位ロシアとW杯1次リーグ初戦に臨む。

 日本が本気の南アフリカに一蹴された。見せ場は後半20分にカウンターからウィング松島が40メートル独走トライで一矢報いたのみ。ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC、49)は会見で「選手たちのパフォーマンスを誇らしく思う」とまくしたてたが、スコアも内容も完敗だった。

 過小評価されて奇跡の勝利を挙げた前回と違い、今回は言い訳無用のバトル。キックで後手に回った。センターの中村は「あれだけオープンにハイパントを蹴るのはプラン外だった」と認めた。空中戦となれば体格が大きい相手が有利。競り負けてピンチを招いた。蹴ってもSO田村が想定以上のプレッシャーを受けて精度を欠いた。前半21分にはハイパントを簡単に相手に捕球され、カウンター攻撃からトライを奪われた。

 パシフィックネーションズ杯で3戦とも4トライ以上を挙げた攻撃力も、ベストメンバーを並べた相手を崩しきれなかった。田村は「(ボール争奪戦で)球出しが1秒遅く開いてるドアが閉ざされ、したいことができなかった」とプレッシャーを受けた。前半15分にNO8マフィの突破を起点に連続攻撃したが残り1メートルが遠かった。苦手のスローペースでの力勝負に持ち込まれて攻め手を失った。

 今季戦ってきた相手とはケタ違いの強豪に、細部のミスもできない現実を突きつけられた。スクラムは何度もめくられ、ラインアウトでもプレッシャーを受けた。この試合の課題は1次リーグ同組のアイルランド、スコットランドにも突かれることが想定できる弱点。中村は「キックプランは2チームもしてくる。詰められるところ」と課題の発見を努めて前向きに捉えた。

一流国相手に ミス許されず  福岡が右ふくらはぎ肉離れ、マフィが右肩負傷で全治1~2週間の見込みと、重要な戦力に負傷者を出した。開幕まで残り13日。リーチ主将は父・コリンさんら観客に向かって「4年前よりハードワークしてきて歴代最強になっている。今日の負けをエネルギーに変えてW杯を戦っていく」と誓った。高すぎる授業料を払って分かった課題を修正していくしかない。(大和田 佳世)

 ◆またまたけが人…福岡は肉離れ

 W杯の重要な戦力として見込まれるFWとBKの要が負傷した。ウィングの福岡は開始早々の前半4分で右ふくらはぎを、NO8マフィが後半7分に右肩をそれぞれ痛めて途中交代。福岡は接触プレーがほとんどない場面で座り込んで動けなくなったほどだった。

 ジョセフHCは負傷の程度について、「明確なことは言えない。福岡は肉離れ。色々な影響が出た。マフィの右肩は1~2週間で大丈夫だと思う。ここまでフィジカルな試合だったのでそうなった」と淡々と説明した。

 マフィに代わるNO8の姫野和樹(トヨタ自動車)も8月下旬の網走合宿で右足首をねん挫してこの日は出場できず、フッカーの堀江翔太(パナソニック)も首を痛めて南ア戦を回避した。

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