テストマッチの8割「FW戦」に勝て…W杯壮行試合・南ア戦を畠山健介が占う

実戦形式の練習をする(左から)ウヴェ、ラブスカフニ、茂野、リーチ、トゥポウ(カメラ・相川 和寛)
実戦形式の練習をする(左から)ウヴェ、ラブスカフニ、茂野、リーチ、トゥポウ(カメラ・相川 和寛)
ラグビー日本代表の南アフリカ戦先発予想
ラグビー日本代表の南アフリカ戦先発予想

◆ラグビー・日本代表W杯日本大会壮行試合 リポビタンDチャレンジカップ2019 南アフリカ代表<5>―日本代表<10>(6日午後7時15分、埼玉・熊谷ラグビー場)

 20日開幕のW杯日本大会でスポーツ報知のスペシャル解説を務める2011、15年大会代表プロップの畠山健介(34)が6日に行われる日本代表のW杯壮行試合となる南アフリカ戦の展望を語った。4年前の前回対戦で先発出場し歴史的金星を挙げた経験から、キーポイントに「FW戦」を挙げた。

 W杯1次リーグ4試合を戦うには勢いが大事だ。南アフリカ戦は、その勢いを加速できるかどうかという試合になる。

 4年前のW杯直前の相手はジョージア。前年にスクラムとモールで完敗した相手に勝ち、僕らは勢いをつけた。15年W杯は南アフリカ戦がよくフィーチャーされる。いま振り返ると直前のジョージア戦からが大事だったとつくづく思う。そこからチームは右肩上がりになったんだから。地力はついている。強い相手だが、南アフリカ戦をジャンプ台にできればいい。

 ポイントはやはりFW戦。どれだけ頑張れるか。テストマッチの8割はFW戦だと思う。FW戦で負けて試合に勝った例はなく、五分、または優位に立つことが絶対条件。勝った前回はコンタクトを避け長い時間プレーを続けて相手を疲れさせるプランで戦って何とか奇跡的に勝った。

 それでもダメージはすごかった。回復までかなり時間を要すぐらい。負け試合だと相手にスマッシュ(粉砕)されて、そんなに疲れないことが多い。逆に勝った方がしんどいもの。勝った後、しばらくは興奮状態で疲れを感じなかったけど、翌日にドッときた。今回は開幕まで南アフリカ戦から2週間ぐらい空くから回復には十分。なので、出るメンバーはまず出し切ってほしい。

 ◆モール脅威増した 相手有利の形防げ

 今回の日本はFWが大型になり、真っ向勝負をしようとしている。ただ、相手は前回対戦以上に厄介になっている。フィジカルは強く、BKもいい選手が増え、より多彩になった。4年前を振り返ると、被トライ4本のうち2本がラインアウトからモールで押し込まれたもの。ここにBK陣の脅威が増した。モールからの展開の幅が増えるだろうから、日本はモールを組まれたら、その後の展開を止めるために、相手有利の形にさせないことが大事だ。ラインアウトでプレッシャーをかけてミスをさせるか、相手のボールを奪うか。取らせた後にどう対応するかが鍵になる。

 ジャパンの長谷川慎さん(スクラムコーチ)が手塩にかけてつくってきた日本のスクラムは、自分たちから押さず、堅いスクラムを組む印象。押されたとしてもマイボールはしっかり出せるのが強みだ。

 いまのジャパンのラグビーでSO田村のキックは勝利に直結する。確実に狙われるはずだ。そういう意味でもFWで田村を守り、いい状況をつくってほしい。

 日本の先発陣を見ると総力戦という印象だ。精神的な部分でリードしてきたフッカーの堀江選手を温存し、北出選手に初のテストマッチのチャンスが与えられた。見ているファンが応援したくなるような試合をしてほしい。(2011、15年W杯代表プロップ)

 ◆畠山 健介(はたけやま・けんすけ)1985年8月2日、宮城・気仙沼市生まれ。34歳。仙台育英高、早大卒。ポジションは3番の右プロップ。W杯は2011、15年大会に出場し代表通算78キャップ(歴代4位)。16年には英プレミアシップのニューカッスルでプレー。国内では08~19年にサントリーに在籍。ニックネームは「ハタケ」。178センチ、115キロ。

 ◆15年W杯の壮行試合 開幕2週間前に英グロスターで、エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ率いる世界14位の日本は同13位のジョージアと対戦。ノートライのまま6―10とリードされた後半37分に、NO8マフィのトライで逆転した。前回対戦の14年11月はスクラム、モールで圧倒され24―35で完敗。テストマッチ連勝記録を「11」で止められた相手に雪辱を果たした。

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