久保、悔しデビュー戦…ボール絡めず無言

日本人のスペイン1部デビュー戦成績
日本人のスペイン1部デビュー戦成績

◆リーガ・エスパニョーラ第3節 バレンシア2―0マジョルカ(1日、バレンシア・メスタージャ)

 【バレンシア(スペイン)1日=豊福晋】スペイン1部Rマドリードから1年間の期限付きでマジョルカに加入した日本代表MF久保建英(18)が、バレンシア戦の後半34分から出場し、欧州4大リーグで日本人最年少デビューを果たした。日本人11人目のスペイン1部出場選手となったが、ボールに絡む場面は少なく、地元紙は「悲しいデビュー」と報じるなど、ほろ苦いものとなった。

 試合終了を告げる笛が鳴ると、久保は両手を広げ、不満げな表情を浮かべた。14年にドルトムントで18歳8か月14日で初出場したMF丸岡満を抜き、欧州4大リーグでは日本人最年少となる18歳2か月28日でのデビュー。日本サッカー史に刻まれた一戦だが、自身の力を発揮できずに無言でバスに乗り込んだ久保には、悔しさしか残らなかった。

 出番が訪れたのは2点を追う後半34分。3トップの右で投入されたが、なかなかボールが回ってこず、同38分にようやくファーストタッチ。右サイドでボールを受けると、ドリブルで2人を引きつけて味方へパスを送った。同41分には長い距離を走って守備に戻り、相手のスペイン代表DFガヤからボールを奪ってみせた。だが、目立ったのはこの2度だけ。ほとんどボールに触ることなく、ロスタイム3分を含め14分間のプレーを終えた。

 2日付の地元紙「ディアリオ・デ・マジョルカ」は「久保とサリブルの悲しいデビュー」との見出しで新加入の2人について報道。「夢に描いたデビューとはかけ離れたものに。久保は彼のクオリティーを見せることはできなかった」と厳しい評価となった。だが、まだチームに合流してから10日足らず。ビセンテ・モレノ監督(44)は「(久保をはじめ)最後に加入した選手たちはポジションを奪うためにより改善しなければならない」と時間が必要との見解を示した。

 久保はこの後マジョルカを離れ、日本代表に合流する。10日のカタールW杯アジア2次予選のミャンマー戦に18歳98日で出場すれば、82年スペインW杯アジア予選のMF風間八宏のW杯予選最年少出場記録(19歳67日)を大幅に更新する。森保一監督(51)は「もっともっと成長するために、チームの中でギラギラするものを見せてもらえればと思う」と久保に期待している。消化不良に終わったデビュー戦のうっぷんを代表で晴らす。

 ◆久保のこれまで

 ▼6月14日 Rマドリード入団発表。

 ▼7月8日 Rマドリードに合流。

 ▼同20日 インターナショナル・チャンピオンズ杯初戦のバイエルン戦で後半開始から出場。現地解説が「レアルの後半のベストプレーヤー」と絶賛。

 ▼同23日 第2戦アーセナル戦ベンチ入りも出番なし。

 ▼同26日 第3戦のAマドリード戦の後半17分から出場。

 ▼同30日 ミュンヘンで行われたアウディ杯準決勝トットナム戦で後半35分から出場。

 ▼同31日 3位決定戦のフェネルバフチェ戦の後半28分から出場。ジダン監督が練習はトップチーム、試合はカスティージャ(Bチーム)の意向を明かす。

 ▼8月8日 カスティージャでアルコルコンとの練習試合で後半25分までプレー。

 ▼同14日 カスティージャでレオネサとの練習試合にフル出場。

 ▼同17日 ジダン監督が「彼はRマドリードの未来だ。彼がこのクラブにいることを望む」と久保の残留を熱望。

 ▼同18日 カスティージャでブルゴスとの練習試合にフル出場。

 ▼同22日 スペイン1部マジョルカへの1年間の期限付き移籍が決定。

 ▼同23日 チームに合流し、練習に初参加。

 ▼同25日 Rソシエダード戦はベンチ外。

 ▼同30日 日本代表のメンバー入り。

 ▼9月1日 バレンシア戦でデビュー。

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