北出卓也、南ア戦熱望「出たい」首痛めた堀江の代役で初キャップも

取材に答える北出
取材に答える北出

 20日開幕のW杯日本大会で日本代表メンバーに選ばれた31人が1日、壮行試合となる6日の南アフリカ代表戦(熊谷)に向けた練習を都内で再開した。代表キャップなしでW杯メンバーに初選出されたフッカーの北出卓也(26)=サントリー=は、代表デビューに南アフリカ戦を熱望。FW陣唯一のアマチュア選手で、普段はサントリーの営業マンは、社訓「やってみなはれ」の精神で大舞台に挑む。

 自慢の「でかい顔」いっぱいに、北出が「素直にうれしい」と、W杯メンバー選出を喜んだ。練習はW杯の規定に従い冒頭15分だけ撮影が許可され、練習場所も一般非公開。ほどよい緊張感を味わい、「W杯で勝たなきゃいけない責任を感じた」と、気を引き締めた。

 堀江、坂手に続くフッカー陣の3番手。W杯では主力に一大事があればスクランブル出撃する使命を負う。同じサントリーの堀越康介(24)との3番手争いで、決め手となったのはラインアウトのスローイング技術。「一番の武器。深呼吸して全てを忘れ、無心で投げる」という、自慢の武器だ。不動の1番手・堀江が、8月の網走合宿終盤に首を痛めたことも選出の要因になった。この日もグラウンドで練習をしなかった堀江に代わり、南ア戦では初キャップを託される可能性も。「出たい」と、名乗りを上げた。

 8月上旬まで行われたパシフィックネーションズ杯には呼ばれず、控え組と福岡・宗像市で練習し、最終合宿で追い上げた。「厳しい状況だったけど、最後まで諦めなかったのが良かった」。代表でプロ契約ではない社員選手は、北出と同じサントリーのセンター・中村だけ。横浜支店に勤務し、地元の量販店を駆け回る営業マンだ。社訓は「やってみなはれ」で、モットーはラグビーと業務を両立する「ラ業両立」。ただ、W杯効果はまだなく、「受注はまだ増えてません」と笑った。

 6月の交番拳銃強奪事件で刺され、一時の重体から回復した古瀬鈴之佑巡査は東海大ラグビー部の同期だ。「W杯に出て激しいタックルと体を張るプレーで彼を勇気づけたい」。体を張った“営業活動”で勝利を届ける。(小河原 俊哉)

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