寺田明日香、日本新の12秒97…ママさんハードラーが日本勢初の12秒台に突入

女子100メートル障害で12秒97の日本新記録をマークした寺田明日香。世界陸上の参加標準記録も突破した(カメラ・相川 和寛)
女子100メートル障害で12秒97の日本新記録をマークした寺田明日香。世界陸上の参加標準記録も突破した(カメラ・相川 和寛)

◆陸上 富士北麓ワールドトライアル2019(1日、山梨・富士北麓公園陸上競技場)

 女子100メートル障害の1本目で、日本タイ記録保持者の寺田明日香(パソナグループ)が、12秒97(追い風1・2メートル)の日本新記録をマークした。

 「1台目だけを意識した」。伸びやかに脚をさばき、電気計時は、速報値でドーハ世界陸上の参加標準と同じ12秒98を表示。その後、正式タイムの12秒97で確定した。「今日が世陸標準を切るラストチャンスだった。目指していたのが98なので、0秒01でも超えられてうれしい。ただ、目指すのはもっと先。今日は喜んで、また明日から頑張りたい」と笑顔をはじけさせた。

 14年に長女を出産。7人制ラグビーへの転向を経て、今季から競技復帰した。「陸上の時は、前に走ることしか考えていなかった。ラグビーでは、止まれない、曲がれないじゃやっていけない。違う動きを1年半くらいやれたのは大きい」と振り返る。先月に福井で行われた競技会で、日本タイ記録の13秒00をマーク。日本勢初の12秒台に突入し「ママでも進化できる、と言いたいと思っていたし、少しずつだけどそれを証明できてうれしい」とかみ締めた。

 ドーハの舞台の先には、20年東京五輪。参加標準は12秒84に設定されており、さらなる記録の上積みが必要だ。「(12秒97の)タイマーを見た時はうれしかったけど、目標はここじゃないな。やっとスタートラインに立てた。これからどれだけ勝負できるか」。100メートル障害の歴史を進めた寺田には、まだ成し遂げるべきことがある。

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