朝比奈は銅メダルに涙「世界チャンピオンになってから苦しかった」

女子78キロ超級の3位決定戦、アルトマンから払い巻き込みで一本を奪い銅メダルとなった朝比奈沙羅
女子78キロ超級の3位決定戦、アルトマンから払い巻き込みで一本を奪い銅メダルとなった朝比奈沙羅

◆柔道 世界選手権 第7日(31日、日本武道館)

 女子78キロ超級で連覇を狙った朝比奈沙羅(パーク24)は銅メダルだった。19歳の素根輝(環太平洋大)が個人戦初出場で金メダルを獲得した。

 畳を降りた朝比奈の目から涙が溢れた。「優勝してこの赤ゼッケンを守り抜きたい気持ちが強かった」。残り4秒。アルトマン(ブラジル)相手に払い巻き込みで1本を奪い銅メダルを死守したが、大会連覇を逃した。

 準々決勝で昨年銅メダルのサイト(トルコ)に指導3による反則負け。折れそうな心を必死に奮い立たせた。敗者復活戦でツェリッチ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)に支え釣り込み足を投じ、一本勝ちで3位決定戦に回った。

 素根とは順当なら準決勝で対戦予定だった。「連覇することと同じく連敗を止めたい気持ちだった。そこまでたどり着けなかったことが残念だし悔しい」。5連敗中のライバルとの直接対決はかなわぬまま大会を終えた。

 「世界チャンピオンになってから苦しいことばかりだった」。試合後、この1年間抱えてきた思いを涙ながらに吐露した。

 「世間に素根選手が応援されていることを感じていた。人から応援される人になりたいとか、いい人でいようとか、自分をよく見せようとしたり、謙虚でいようという気持ちが強すぎて。人の言うことばかりに耳を傾けて、どう思われるかを考えて…。自分自身を見失って、結局最後は自分を信じてあげられなかった」。

 東京五輪代表争いで素根にリードを許した。11月のGS大坂で、優勝が求められる。「挑戦者として次のGS大坂に向けて頑張りたい。最後は東京で笑いたいと思うから、この2か月が大事になる」。自分を信じて、前へ進む。

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