ラファエレに心停止緊急搬送された恩師「来るな」

ラグビー日本代表CTBラファエレ・ティモシーの山梨学院大時代
ラグビー日本代表CTBラファエレ・ティモシーの山梨学院大時代

 ラグビーW杯日本大会(9月20日開幕)の日本代表メンバー31人が29日に発表され、山梨学院大OBのセンター(CTB)ラファエレ・ティモシー(28)=神戸製鋼=が選出された。サモア生まれ、ニュージーランド出身のティモシーを勧誘し、育てた山梨学院大のFWコーチを務める吉田浩二前監督(53)が30日、エールを送った。

 入院している甲府市内の病院で吉報に触れた。「(フィジー、トンガ、米国に全勝した)この3試合を見れば、よっぽどのことがない限り選ばれると思っていました。中心選手ですから」とうなずいた。

 縦に強いだけでなく、「ゲームコントロールができる選手が欲しい」と自らニュージーランドに足を運んで口説いた。「今は蹴っていませんが、キックがうまい選手だなと思いました」。大学時代のティモシーは、チームメートらとの意思疎通を図るため、学外でも日本語の勉強に人一倍取り組み、他の留学生選手より日本語習得が早かったという。

 山梨学院大ではスタンドオフ(SO)を任せた。1、2年まではボールを回すべきところで単独突破をはかるようなこともあったが、上級生になると、的確な判断も出来て、プレーに幅が出た。卒業後にCTBへコンバート。「SOをやっていたことで、CTBにやって欲しかったプレーが分かっていたんでしょう」。CTBでは守備も大きな役目だが、「体重は卒業後に20キロ近く増えたんじゃないですかね」と肉体改造へ費やした努力に思いを巡らせた。

 吉田前監督は6月18日に心停止で緊急搬送された。すぐに蘇生したこともあり、ティモシーには伝えずにいたが、人づてに知られて「病院に行きます!」と言われたという。「そんな時期じゃないだろ、と断りました」。9月1日に退院するが、大学リーグが開幕するため現地観戦の予定はなし。「ケガなく大会を迎えてくれれば」とジャパンのジャージーに身を包んだ教え子の奮闘を願っていた。(西村 國継)

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