元巨人の石井義人氏、女子プロ野球の“弟子”に金言

報知新聞社を訪問、埼玉アストライアのみなみ(左)加藤優(右)に金言を授けた石井義人コーチ
報知新聞社を訪問、埼玉アストライアのみなみ(左)加藤優(右)に金言を授けた石井義人コーチ

 西武、巨人などで16年間プレーし、現在は女子プロ野球リーグの統括コーチを務める石井義人氏(41)が、埼玉アストライアの加藤優(24)、みなみ(22)と秋リーグ(9月1日開幕)のPRのため東京・港区の報知新聞社を訪問。先輩プロとしての心得とテクニックを“弟子”たちに授けた。

 今年から、4チームある女子プロ野球全体をみて指導する石井コーチ。同行した選手2人が所属する埼玉は44試合を消化して首位・京都に8・5ゲーム差をつけられている。今年は天候による日程の変更などでダブルヘッダーも多く、4年目の加藤も「過去イチで(体力的に)厳しい年。気力で乗り越えた」というほどだ。

 3チームが争う秋季リーグの展望を問われると、ベテランが多い京都、中堅の愛知、若手の埼玉と特色がありながらも実力に差は無いとしつつ「まとめる人間がどれだけ引っ張っていけるか」と分析。その上で、体力勝負の連戦は、かえってベテランチームの方が有利と語った。

 意外な結論に驚く2人を前に「ベテランの方が、どこで抜くか(抜きどころを)分かっているので、『この試合、ここで抜いていいや』と(体力温存)できる。若いと(抜きどころがなく)そのまま行くので、(ダブルヘッダーの)2試合目が苦しくなる。体力の差がある分、配分が違う」と、決して若い埼玉が有利ではないと持論を展開した。

 加藤も「私は全部行っちゃうタイプだったんですけれど、確かに今年は(タフなスケジュールに)ラフになったなと思います。抜くところは抜くようになっているなと」と、年間140試合以上を毎年続けてきた石井コーチの言葉の重みに納得の様子だった。

 女子プロ野球リーグは26日、観客動員数が伸びないため来季以降の開催が厳しいとして、新規企業の参入を募集すると発表。今後の展開に選手には不安が広がっている。“美しすぎる女子野球選手”として知名度もある加藤は、「私の立場はプレーで見せられるよう自身を地道に磨くことですが、女子プロ野球を知ってもらえるためなら、(番組や広告など出演の)話があればどんどん出ていきたい」と“宣伝隊志願”を宣言した。

 しかし、これにも石井コーチは「選手ができることって、たくさんあるんです。スタッフはこうやって会社訪問くらいしかできないけれど、選手はヒーローインタビューやこういうメディアの機会で、もっとアピールしないと相手に伝わらない」と苦言。楽天の新規参入などNPBの激動の再編時を身近に経験して感じたことを、今回の女子プロ野球騒動で思い出し、初めて口にしたのだという。

 そして「続けたいという強い気持ちが人を動かす。ファンは本来、(リーグやチーム以上に)一人一人につくものだけど、それが欠けている。(経営母体がわかさ生活1社だと競争がなく)出来ないこともあると思うけれど、選手・会社どっちもが良い方向に向いていかないと、スポンサーの協力体制はつかないと思う」と、“外”から見た印象と経験からアドバイス。できないからと諦めずに何度も挑戦してほしいと力を込めた。

野球

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS ショップ報知 マガジン報知 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真販売 法人向け紙面・写真使用申請