【楽天】松井、10回無念の黒星でロッテに並ばれた…パ63年ぶり最多更新の月間9度目延長

10回1死、中越えに勝ち越し本塁打を打たれたロッテ・井上(右)を見つめる楽天・松井(カメラ・越川 亘)
10回1死、中越えに勝ち越し本塁打を打たれたロッテ・井上(右)を見つめる楽天・松井(カメラ・越川 亘)

◆楽天4―5ロッテ=延長10回=(29日・楽天生命パーク)

 楽天は延長10回、ロッテに4―5で敗れた。9回を終え4―4で、パ・リーグの月間記録を63年ぶりに更新する8月9度目の延長戦に突入。ここまで死闘を繰り広げてきたダメージも大きく、延長10回に決勝点を献上した。連敗で勝率5割に逆戻り。ロッテに3位で並ばれた。

 強烈な一撃に、松井は思わず顔をしかめた。同点で迎えた延長10回1死無走者。カウント3―0から、井上への4球目だった。148キロ直球をバックスクリーンへ運ばれた。決勝ソロを被弾した左腕は「ノースリー(3ボール)にしたことですね」とガックリ肩を落とした。

 試合前の時点で4位・ロッテとは1ゲーム差。平石洋介監督(39)は勝負をかけた。先月末に支配下登録されたばかりのフェルナンド外野手(27)を「7番・右翼」で先発起用。28日のロッテ戦(4●5)で今季初打点を記録した27歳を、今季初めてスタメンに抜てきした。2回に右前打を放ち、1点ビハインドの延長10回2死一塁ではしぶとく四球を選んで出塁した。しかし続く辰己涼介外野手(22)が左飛に倒れた。

 “我慢の続投”も実らなかった。4―4の同点で迎えた8回、森原康平投手(27)を5番手で投入。三者凡退に抑えると、9回も続投させた。本来ならセットアッパーとして1イニング限定の森原が2回以上を投げたのは、6月25日の広島戦(楽天生命パーク)以来2か月ぶり。延長戦に突入するリスクも覚悟した上で、松井を温存させた。

 しかし延長10回、その守護神が決勝弾を食らった。平石監督は松井について「1発があるバッター。(カウント3―0からは)簡単にストライクを取りに行ったらダメなケース。仕留められましたね」と悔しさをにじませた。

 連敗でロッテに3位で並ばれた。30日からは、楽天生命パークで日本ハムを迎え撃つ。「しっかり切り替えてやっていきたい」と指揮官。パ・リーグ史上最多となる月間9度の延長戦を戦った疲労は計り知れない。だが、この過酷な戦いを乗り越えた先にこそ、明るい未来が待っているはずだ。(高橋 宏磁)

 ◆月間最多延長戦 楽天は、29日のロッテ戦で8月9度目となる延長戦。1956年9月の南海(8度)と並んでいたパ・リーグのタイ記録を更新した。両リーグを通じては、62年5月の巨人(9度)に並び最多タイ。

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