巨人・原監督「泣かせてくれ」W杯史上初8強へリーチに金言

握手を交わす原監督(左)とリーチ
握手を交わす原監督(左)とリーチ
巨人―広島戦前、ラグビーボールで始球式をした田中(手前)とリーチ(カメラ・森田 俊弥)
巨人―広島戦前、ラグビーボールで始球式をした田中(手前)とリーチ(カメラ・森田 俊弥)

 日本ラグビー協会は29日、9月20日開幕のW杯に臨む日本代表31人を発表した。順当に選出され、2大会連続主将を務めるリーチ・マイケル(30)=東芝=はこの日、プロ野球巨人―広島戦の始球式のため東京ドームを訪問。巨人・原辰徳監督(61)から「ラグビーは人を泣かせるスポーツだ」と金言を授かった。3勝を挙げた前回大会を上回る史上初の8強入りへ導き、自国開催のW杯で感動の涙を流させる。

 前回大会に続き、主将の大任を負うリーチのW杯8強以上に挑む心構えが固まった。

 「ラグビーは人を泣かせるスポーツだ」―。始球式前に、前回W杯決勝を現地観戦するほどラグビー好きで、同じ東海大出身の原監督から熱い言葉をかけられた。「まさにそうだと思った。そういうことを意識して、(9月6日の壮行試合)南アフリカ戦、W杯で大事にしていきたい」

 勝つ姿はもちろんのこと、「世界の中で(体が)一番小さい日本が大きい相手に向かっているところ」で、見る人の心を動かす覚悟ができた。アジア初、自国開催のW杯は日本中を“泣かせる”ためにも、大会のキャッチコピー通り「4年に一度じゃない、一生に一度」のチャンスとなる。

 前回15年大会で躍進した陰にも原監督の言葉があった。同年1月の代表候補合宿始動日、ミーティングのゲストスピーカーとして招かれた原監督から「高いレベルで勝つためには鬼になれ」と言われた。「とてもいいなと思って、チームのスピーチだったり、チームづくりに役立てた」という。鬼のように厳しい形相と気持ちで臨み、南アからの金星を含む3勝につながった。ただ、8強には届かず、4年たっても悔しさは「ある」と即答できるほど強い。

 4年間でメンバーは入れ替わり、フィーバーを巻き起こしたFB五郎丸歩(ヤマハ発動機)、大舞台に強いウィング山田章仁(NTTコム)、自身が代表を休養した期間にチームを引っ張った立川理道(クボタ)らは31人から落選した。前日まで北海道・網走合宿でともにキツい練習を乗り越えた仲間も10人が外れた。「4年間頑張ってきて、選ばれなかった人たちの分も頑張らないと」と、この日、改めて心に刻んだ。

 8強へのカギは「チャレンジすること」にあるという。1次リーグ同組のアイルランド、スコットランドは強大なFWを武器にねじ伏せようとしてくる。日本はリスク上等の速い展開、攻守の切り替えの速さが求められる。「セーフティーにいくんじゃ良さが発揮できない」。練習中から頭に刻み、ギリギリを突く意識を持ち、失敗後のカバーも想定してきた。目標は日本らしく戦い「一試合一試合、勝つこと」。始球式後は原監督とガッチリ、決意の握手を交わしたリーチ。いよいよ日本中を感動させる最終準備に入る。(大和田 佳世)

ラグビーW杯日本代表メンバー
握手を交わす原監督(左)とリーチ
巨人―広島戦前、ラグビーボールで始球式をした田中(手前)とリーチ(カメラ・森田 俊弥)
すべての写真を見る 2枚

スポーツ

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS ショップ報知 マガジン報知 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真販売 法人向け紙面・写真使用申請