今夏の南北海道大会で4強入りした東海大札幌の最速150キロ右腕・小林珠維(じゅい、3年)が29日、プロ野球志望届を道高野連に30日に提出することを明かした。札幌市内の同校で取材に応じ、「支配下が1番だけど、育成でもはい上がっていけばいいだけ」。12球団OKの姿勢で、10月17日のドラフト会議を待つ。
右のスラッガーとしてもプロの注目を集める小林には巨人、日本ハムなど複数球団が熱視線を送る。公式戦1本を含む高校通算30本塁打に加え、50メートル5秒9、遠投120メートルの身体能力には、巨人の柏田スカウトも「馬力もある。ポテンシャルの高い選手であることは間違いない」と認めていた。
今春のU18日本代表候補合宿に選ばれ、佐々木朗希(大船渡3年)ら同世代から刺激を受けたことでプロ入りの思いを強くした。引退後も練習を続けてきた小林は「人事を尽くして天命を待つ。残りの時間を大事に過ごしたい」と話した。(清藤 駿太)
◆小林 珠維(こばやし・じゅい)2001年5月7日、帯広市生まれ。18歳。浦河堺町小1年から野球を始める。札幌八軒中では札幌新琴似シニアに所属、「3番・投手」として全国大会出場。高校では1年秋に背番号17で初ベンチ入り、2年秋に背番号1。家族は両親と兄、妹。183センチ、86キロ。右投右打。遠投は120メートル。