困った時の丹羽頼み F東京を支える最年長33歳の存在感

丹羽
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 4月の第8節から、F東京は首位を走っている。厳しい暑さの中でも、リーグ最少失点の堅守とスピード感のある攻撃的なサッカーは健在。先日、それぞれの暑さ対策について、選手何人かに尋ねてみた。すると、首位チームを支えるある選手の存在に気がついた。

 日本代表MF橋本拳人は、今年、DF丹羽大輝に勧められたという塩のタブレットを7月頭に購入。練習前などに摂取し、「めちゃくちゃいいです」と効果を実感している。ここまでリーグ全試合にフル出場し、毎試合で波のない高パフォーマンスを見せている。

 GK林彰洋は、練習後のランニングを日課としている丹羽と、共に汗を流している。強度の高い練習をした後、すぐにグラウンドを離れてトレーニング室に入るのではなく、ゆっくりと2、30分のジョギングを行う。「代謝のコントロールが出来るようになって、耐久性がついた。体が変わってきていると感じている」。自身でも栄養士の勉強会を定期的に受け、食事への配慮も徹底していることもあり、「今まではシーズンの半ばをうまく乗り切れなかった。でも今年は特にコンディションを意識できている」という。

 普段の取材でも、丹羽の名前が何度か挙がることがある。G大阪時代の14年に、現F東京の長谷川健太監督(53)と3冠を達成。“勝つチーム”を知っているチーム最年長の33歳は、誰かのパフォーマンスを維持するきっかけになるだけでなく、チームの空気も引き締める。先日、チームメートから「優勝するときはどんな感じなのか」と尋ねられたとき、丹羽は「今、首位だという感覚でやらない方がいいし、優勝という言葉を口にするのもまだ早いと思う。やることを愚直にやり続けて、最後、チャンピオンになれればいいんじゃないかなと伝えた」という。順位表のてっぺんにいるF東京を、常に冷静に見つめている。

 F東京は現在、誰も経験したことのない、アウェー8連戦に臨んでいる。ラグビーW杯の準備、開催による影響で本拠の味の素スタジアムが使えないためだ。「残り10試合、本当にここから。どう戦うかとか、メンタリティーを伝えていけたらいいし、それが役目だと思っている」と丹羽。首位を維持し続けても、浮足だった様子もなく、練習から緊張感のあるこのチームならば、逆境も乗り越えられると思う。(小又 風花)

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