ルーキー記者が見た甲子園…霞ケ浦・近藤、大会直前に左小指骨折 応援団長を志し、完全燃焼した夏

スタンドで声援を送る霞ケ浦の副主将兼応援団長・近藤(カメラ・小田原 実穂)
スタンドで声援を送る霞ケ浦の副主将兼応援団長・近藤(カメラ・小田原 実穂)

 茨城代表として4年ぶり2度目の夏舞台に立った霞ケ浦。そのアルプススタンドで一番笑顔を輝かせ、声援を送るのは副主将兼応援団長の近藤柚佑(ゆうすけ・3年)だった。副主将という立場ながらも、ベンチの外からチームをサポートしていた。

 高校最後の夏。ベンチ入りをかけた練習試合で打席に入った際、左小指に死球を受けて骨折し、ベンチ入りはかなわなかった。

 「3年間、運悪いな…」

 涙ながらに話す近藤は、グラウンドの外からでも役に立ちたいと、応援団長に名乗り出た。チームNO2のリーダーから、ナインを鼓舞する側への転身。その時の心の葛藤は計り知れない。しかし自分の思いを託し、人一倍の声で、声援を送っていた。

 チームは履正社を相手に1回戦で敗退。試合後は大粒の涙を見せ、顔を強く押さえた。「野球を諦めきれない」と大学でも野球を続けることを決意している。

 話を聞いた後には「自分を取材してくださってありがとうございます」とひと言。その謙虚な対応と、泣きながら話してくれた彼の表情が今でも脳裏から離れない。

 新天地での活躍を誓った後には笑顔があった。次は選手として取材ができることを願う。グラウンド外でのドラマにも、心を打たれた夏だった。(記者コラム・小田原 実穂)

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