【篠原信一の目】田代未来は次につながるいい負け方だった

銀メダルとなり、表彰台でメダリストと言葉を交わす田代未来(左端、右から2人目は金メダルのクラリス・アグベニェヌ)(カメラ・相川 和寛)
銀メダルとなり、表彰台でメダリストと言葉を交わす田代未来(左端、右から2人目は金メダルのクラリス・アグベニェヌ)(カメラ・相川 和寛)

◆柔道世界選手権 第4日(28日、東京・日本武道館)

 女子63キロ級の田代未来(25)=コマツ=が2大会連続の銀メダルを獲得した。

 田代は優勝した男子66キロ級の丸山、女子52キロ級の阿部詩に次ぐ、いい試合をしたと思う。アグベニェヌは素晴らしいチャンピオンだなと感じるとともに、その選手に勝つために、田代がどんな思いで稽古をしてきたのかがよく分かった。「死闘」と言うにふさわしい試合。感動しました。

 ゴールデンスコアに入ってからの後半、アグベニェヌが失速したかに見えたが、お互いが最後まで攻撃し続けた。「私が女王になる」という思いをぶつけ合っていた。最後、田代は大内刈りで追って払い巻き込みで敗れたが、これは内容のある負け方。次につながる、いい負け方だったと思う。来年の五輪に向けて、さらに進化した田代を見たい。

 男子の藤原は前回2位。チャンピオンではないのだから、もっと必死に戦ってもらいたかった。これは世界選手権。73キロ級を勝った大野が自信を持って堂々と戦うのは、チャンピオンだから。世界王者になるための稽古をしたはずでしょ? それを出してほしかった。まだ学生で若い。この経験を次につなげてほしい。(2000年シドニー五輪男子100キロ超級銀メダル、前男子代表監督)

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