出た158キロ!“令和の怪物”大船渡・佐々木、1回2Kの完璧全国デビュー

先発した大船渡・佐々木はマウンドで躍動、1回を無失点に抑える(カメラ・頓所 美代子)
先発した大船渡・佐々木はマウンドで躍動、1回を無失点に抑える(カメラ・頓所 美代子)

◆侍ジャパン壮行試合 高校日本代表5―5大学日本代表(26日・神宮)

 “令和の怪物”大船渡・佐々木朗希投手(3年)が圧巻の全国デビューを飾った。「U―18ワールドカップ壮行試合 高校日本代表対大学日本代表」に先発し、1回を3者凡退2奪三振と圧巻の内容。直球は球場表示で全て150キロを超え、プロ4球団のスピードガンでは最速158キロをマークした。ここまで全国大会の経験がなく、初体験の3万人近い大観衆にも「楽しみながら投げることができた」と充実感をにじませた。試合はドローに終わった。

 アウトローに構えたミットを、152キロの直球が叩いた。手応えをつかんだ佐々木が、スタンドからの大歓声を受けマウンドを駆け降りる。初回、打者3人を3者凡退。フォークと直球で2つの三振を奪った。「(これまで)大勢の観客の中で投げることはなかった。すごく楽しみながら投げることができて、3者凡退に抑えられてよかったと思います」とうなずいた。

 圧巻の12球だった。球場表示では156キロを最速に、直球は全て150キロ超え。ソフトバンクなど4球団のスピードガンでは最速158キロをマークした。スタンドには12球団70人を超えるスカウトが集結。巨人・柏田東日本統括は「いつ見ても素晴らしい。1つ2つランクが上の大学代表を相手でも、まだ全力じゃない」。広島・苑田スカウト統括部長も「超A級。高校時代の松坂、マー君を超えている。今プロに入れても、こんな投手いない」と激賞した。

 親心に快投で応えた。先発で起用した理由を永田裕治監督(55)は「甲子園の大観衆の中で投げてない。慣れさせたかった。これからの大会、将来的にも役立つ。よく放ってくれたと思います」と明かした。佐々木は「監督さんとそういう話はしていた。その中で投げ切れたのはよかった。いろいろな思いがあって起用してくれた。期待に応えられてよかった」と話した。

 しかし、懸念材料も残った。1回のマウンドを降りた後、佐々木は右手の中指付近を気にするそぶりを見せた。慣れない国際球。「(見ていたのは)ボールに対してどう意識すればいいか。(マメではない?)はい」と話したが、会見中は右手を握り込み、最後まで指先は見せなかった。永田監督は「(予定通りの1イニング?)それはない。2イニング目の可能性もあった。総合的に判断した」と説明。大事を取ったとしても、今後に影響が出る可能性もある。

 日本代表の大学生を相手にしての快投。国際試合の壮行試合としては、十分な内容だったが「ひと回り目、初対決はピッチャーが有利。右バッター、走者が出たときの確認もしていきたい」と緩みは全くない。先発に抑えに、フル回転が期待される163キロ右腕。大会は3日後の30日、韓国・機帳(きじゃん)で開幕する。(山口 泰史)

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