10年目の女子プロ野球が存続ピンチ「夢をつぶしたくない」新規参入を募集…太田幸司氏が窮状訴える

女子プロ野球存続に向け会見で訴えた太田幸司氏
女子プロ野球存続に向け会見で訴えた太田幸司氏

 女子プロ野球機構は26日、都内で会見を行い、現状報告と11年目を迎える来季以降の構想を発表。リーグ継続が困難だとして新規スポンサー参入を呼びかけた。

 異例ともいえるシーズン中盤での会見で、元三沢高エースで機構のスーパーバイザーを務める太田幸司氏(67)は「(野球をやりたい少女の)夢をつぶしたくないので、手段選ばず続けたい」と窮状を訴えた。

 女子プロ野球リーグはサプリメント販売のわかさ生活(京都)によって、10年に2チームで発足、徐々に規模を拡大し女子野球普及に貢献してきた。プロリーグとしているが日本野球連盟(JABA)や日本野球機構(NPB)の傘下ではなく、独立リーグ扱い。14年に運営団体が一般社団法人化され門戸を広げたが現在まで外部参入はなく、わかさ生活と従業員契約した4チームの選手による事実上の社員対抗戦になっている。

 会見で同機構の彦惣(ひこそう)高広代表理事は、今季の観客数は現在消化している47開催日で計4万781人と、昨年同時期に比べて約2万人減少。わかさ生活はこれまでに100億円を投じているが、1球団当たり年間2億以上の経費に対して売り上げが5000万円前後(昨年実績)と赤字が続いているとして、「応援していただきたく企業、スポンサーでなく社会、地域にも参入して欲しい」と訴えた。

 一方で女子プロリーグのレベルを維持するため、選手ごとのチーム参入には難色を示しており、現在4チームで約70人いる選手を再編、既存球団のオーナーとして譲渡することを考えているという。これまでに何件か参入の話はあったものの条件面で折り合いがつかず実現していなかったが、「(再び)是非という感じ。本気であれば歩み寄りたい」と彦惣代表理事は語った。

 現段階で具体的に動いている話はないが、リーグ存続のためにさまざまな可能性を模索したいという。もし進展がなくても「(発足当時の)2チームに縮小しても存続したい」と太田氏。「今日はしんどい数字を公表しましたが、後ろ向きには考えていません。これまでは(わかさ1社の)閉ざされたスタイルでしたが、今日をもってウエルカム。どんどん仕掛けて話を聞いてもらいたい」と熱を込めた。

 ◆女子プロ野球 わかさ生活が中心となって10年に2チームでリーグ戦を開始、現在は4チーム約70人が在籍し、年間約120試合を行う。これまで数々のNPB経験者を指導者として迎えており、現在は小林雅英氏(45)と石井義人氏(41)が統括コーチを務める。1950年代にも数年間、実業団チームによる女子プロ野球リーグが行われたが関連はない。

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