【巨人】坂本勇、頼れるキャプテン「振って後悔するな」慎吾劇弾アシスト

11回無死二塁、サヨナラ本塁打を放った石川(左)を笑顔で迎える坂本(カメラ・矢口 亨)
11回無死二塁、サヨナラ本塁打を放った石川(左)を笑顔で迎える坂本(カメラ・矢口 亨)

◆巨人8X─6DeNA(24日・東京ドーム)

 勝利への誰よりも強い執念が、劇的な幕切れを演出した。打球が左前に抜けると、坂本勇は何度も手を叩き、少しだけ表情を崩した。「いいところで一本打ててよかったです」。土壇場で試合を振り出しに戻す主将の一打。スタンドに充満していた重苦しい雰囲気は一気に吹き飛ばされた。

 1点を追う9回。相手のマウンドには巨人戦で今季8試合無失点の守護神・山崎が立っていた。2者連続三振で土俵際に追い込まれたが、重信が四球で出塁すると、代打・阿部もフルカウントから四球を選び、2死一、二塁で坂本勇に打席が巡ってきた。

 初球、2球目といずれもボールゾーンへ沈むツーシームで2ストライクに追い込まれたが、3球目、最後はわずかに低めのストライクゾーンに入ってきた宝刀を仕留めた。「阿部さんが前でつないでくれたので何とかしたかった」。極限まで集中力を高め、勝負強さを発揮。原監督も「重信がよく出てくれて慎之助がつないで、2ストライクというカウントでチャンスに強い勇人が同点にしたのは大きいですね」と拍手を送った。

 サヨナラ勝利も“アシスト”した。延長11回。無死二塁となったところで打席の途中で代打・石川が送り出されると、ネクストバッターズサークルの勇人は「ああいう場面はなかなか難しいと思うので、振って後悔しない方がいいんじゃないかなと思って」と、石川に耳打ちし、思い切りの良さを発揮できるように背中を押した。その結果がサヨナラ2ランという最高の結果となり、背番号6はヘルメットをかぶり、バットを握ったままの状態で歓喜の輪の中で喜びを爆発させた。

 この日は初回に4戦ぶり安打となる左翼線二塁打を放つと、7回にも右中間フェンス直撃二塁打で今季11度目の猛打賞を記録。チームには優勝マジック20が点灯した。「この勝ちは大きいので、気を引き締めて明日も勝てるように頑張りたい」と意気込み、帰り際にはチーム内に定着している「状態イイネ」と笑顔で口にして球場を後にした勇人。主将で初のリーグ優勝へ、カウントダウンが始まった。(後藤 亮太)

映像提供:GIANTS LIVE STREAM
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