桃田賢斗、日本勢初V2に王手…無敗ラケットが精度の源「結果で恩返ししたい」

ガッツポーズする桃田賢斗(ロイター)
ガッツポーズする桃田賢斗(ロイター)

◆バドミントン 世界選手権第6日 ▽男子シングルス準決勝 桃田2―0B・サイプラニース(24日、スイス・バーゼル)

 【バーゼル(スイス)24日=細野友司】各種目の準決勝が行われ、男子シングルスで世界ランキング1位の桃田賢斗(24)=NTT東日本=は、同19位のB・サイプラニース(インド)を21―13、21―8で退け、全種目を通じ日本勢初の2連覇に王手をかけた。女子ダブルスで世界ランク3位の福島由紀(26)、広田彩花(25)=アメリカンベイプ岐阜=組は、同7位の杜ゲッ、李茵暉(中国)組に21―11、21―17で勝ち、全種目を通じ日本勢初となる3大会連続の決勝進出を決めた。

 相手のシャトルを見送った桃田は、左拳をグッと握った。「点数的には抑えることができた」。42分。7月のジャパンOPでも倒した世界19位に、手も足も出させなかった。シングルスでは日本勢初の2大会連続ファイナリスト。「相手のフォア(右)奥への球が甘くて決められる場面もあった。動きも重かったし、力も入っていた。明日(決勝)は考えて、しっかりイメージしてコートに入りたい」と気を引き締めた。

 「観客が多くて緊張した」。3回戦で第6シードのギンティン、準々決勝で第4シードのクリスティ(ともにインドネシア)を倒して勢いに乗る相手。第1ゲームは10―10からの5連続得点で圧倒。第2ゲームも要所でアリーナに気合の声を響かせ、じわじわと戦意をくじいた。やっぱり世界1位には勝てない―。6000人収容の大規模アリーナに、番狂わせを許さない雰囲気をつくり出した。

 世界選手権で無敗の相棒が頼もしい。前回大会から使い始めたラケットが、ヨネックスの「ASTROX99」。選手ラケット張り上げを担う「ヨネックス・ストリンギングチーム」の中原健一さん(39)は「攻撃系のラケットだけど、ストリング(エアロバイト)は球の引っかかりが良かったり、面に食いつく“球もち感”が良い。桃田選手のようなコントロールプレーヤー向けです」と精度の源を明かす。中原さんは16年リオ五輪に帯同。国内開催のジャパンOPなどもサポートしてきた。「日本人が世界1位になったのも夢みたいな話。世界選手権2連覇、東京五輪金メダルも達成してほしい」と期待した。

 今大会のテーマは「挑戦」。言葉通り強気な攻め姿勢で全5戦をストレートで勝ちきり、日本勢初の2連覇に王手をかけた。「休養十分なのはポジティブに考えて、(決勝も)2―0で勝つような気持ちでコートに入りたい。(連覇は)ここに来る前から分かっていること。今更考えてはいない。ベストパフォーマンスを出して、結果で恩返ししたい」。どんな大舞台でも、桃田の自然体は揺るがない。

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