【箱根への道】連覇目指す東海大、クロカントレーニングでパワーアップ

蓼科クロスカントリーを走り込む東海大の選手たち
蓼科クロスカントリーを走り込む東海大の選手たち
笑顔でランニング教室を行う東海大・関颯人(左から2人目)
笑顔でランニング教室を行う東海大・関颯人(左から2人目)

 夏合宿特集第2弾は王者・東海大だ。圧倒的なスピードを持つエリート軍団は長野・白樺湖で過去最高の走り込みを敢行。13日からは約20人で標高約2100メートルの米国・アリゾナ州フラッグスタッフで約4週間の高地合宿に入った。館沢亨次主将(4年)はコンディションを考慮して不参加だが、駅伝シーズンに向け着実に牙を磨く。ルーキーが好調の駒大、底上げが進む順大、エース阿部弘輝(4年)擁する明大からも目が離せない。

 東海大には油断も隙もない。テスト期間の終了した2日に1500メートルのタイムトライアル、そして3日に夏合宿入り。茅野市内の小中学生にランニング教室を行うなど毎年恒例の流れの中でも、ひとつ大きく変わったことがあった。副主将の西川雄一朗(4年)は「ケガをしない体作りと徹底した走り込みがテーマの9日間。これまでの合宿で一番走り込んでいる感覚はある」と厳しいトレーニングを明かした。

 「箱根から世界へ」を合言葉にするチームは、夏合宿でもスピード練習を積極的に取り入れて質も求めていた。しかし、昨夏から泥臭いロングランを中心に据えるとスタミナが大きく向上。箱根駅伝初優勝への原動力となったが、今年はさらに練習内容はパワーアップしている。

 白樺湖畔での30キロ走の他に、新設された標高1500メートルの蓼科クロスカントリーで約20キロの「ファルトレク」にも取り組んだ。1分ごとにペースの上げ下げを行う変化走方式だが、滑る砂地に加え最大斜度7%のコース。松尾淳之介(4年)は「これまで2セットだったのが3セットになったり、クロカンで脚筋力を鍛えられている。厳しい分、手応えも大きい」。宿舎からコースまでの約7キロの上り坂もウォーミングアップを兼ねて走って向かうなど、妥協はない。

 昨年から自身のランニングも継続している両角速(はやし)監督(53)は「監督がよく走っていますからね。やっぱり選手も距離踏まないと」と冗談交じりに話すが、おごりのない練習の裏には連覇への意地が見える。トラックシーズンで試合が続いた館沢は白樺湖と米国合宿を回避したが、黄金世代と呼ばれる4年生が最後の駅伝シーズンへかける思いは強い。鬼塚翔太は東京五輪代表選考会MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)を控えた日本記録保持者・大迫傑(28)=ナイキ=の練習パートナーを務め、日本選手権3000メートル障害覇者の阪口竜平は今秋のドーハ世界陸上参加標準記録突破へ欧州を転戦する。世界基準のエリートたちが、今年も箱根路の主役へとひた走る。(太田 涼)

蓼科クロスカントリーを走り込む東海大の選手たち
笑顔でランニング教室を行う東海大・関颯人(左から2人目)
ルーキーながら好調の明大・加藤大誠
練習後のアイシングで顔をしかめる駒大・田沢廉
駅伝シーズンに向け練習を積む順大・清水颯大
すべての写真を見る 5枚
1 2

スポーツ

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS ショップ報知 マガジン報知 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真販売 法人向け紙面・写真使用申請